冷たい心情（翔） ページ39
翔side
いやー、結構食べたわ。
カツ丼とプリン。
「やっぱ若くないわ...」
お腹がたぷんたぷん。
おまけに飲み物がオレンジジュース(笑)
そりゃ、お腹いっぱいなるわ。
午後は病棟は無し。
個人的な研究の時間。
量が減ったペットボトルを脇に挟みながら歩く。
「あっ...アレ見ないと行けないな。」
ふと思い出した要件。
検体やら薬品が保管されている冷凍室に行くこと。
ちょうど救急にある薬品が無くなりそうって先輩が言っていたから...
無かったら注文しないといけない。
「んん...」
視界が霞む。
ぼわって白い霧の感じ。
なんだよ突然...
違和感を消したくて目元を擦る。
「んー？」
さっきよりだいぶ治まった気も。
医局戻ったら少し休むか...
疲れているんだよおそらく。
そんな事を考えながら冷凍室の前。
入口に自分の名札をかざし、入る。
これさ、15分以上滞在していたらアラームが鳴る。
寒いから閉じ込めとかあったら危険だから〜って理由。
アラームが鳴ったら警備室に連絡がいって警備員さんが来るって。
中に入り薬品がある奥へ。
左右に棚があって検体は日にち事や要件事にまとめられている。
薬品は部屋の1番奥にあってこれまた、分かりやすくまとめられている。
「さむっ...」
外は30度以上の暑さだけど、冷凍室はマイナスいくかいかないかとか。
そりゃ寒いわけよ。
手をズボンに入れて冷気から逃げる。
「あっ、あった。良かった...」
お目当ての薬品は無事に在庫確認。
まだ注文しなくて大丈夫そう。
「はぁ...んっ、んん...」
やばい...
目の霞みが...
なんというか寝る前の目のしょぼしょぼ感に似てる。
ガタッ
フラフラと棚に当たる。
地味に棚と棚の間狭いから身体に当たる。
フワフワとした感覚がして足の感覚が...
何か捕まるもの...
棚の棒を触ろうとしても空振り。
ドシッ
「はぁ、んあっ...んん...」
遂には床に横向きに倒れてしまった。
PHSどこだっけ。
首を触っても紐の感覚が無い。
まずい。
飯だけって思って医局の机の上に置いてきてしまった。
危機的状況。
でも...
15分もすれば警備員さんが来てくれるから。
「んん...」
謎の身体的状況でおかしくなりそう。
おまけに経験したことのない眠気。
なにこれ...
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作者名：Lima
| 作成日時：2019年8月24日 23時
