雨のち晴れ（潤） ページ30
潤side
『おぉ潤！いてくれて助かったわ。』
定時が過ぎても研究やら電カル記入をしていたら、気がついたら夜の7時。
そろそろ帰るか...って思っていたら救急からコンサル。
向かうと翔兄の姿が。
翔兄から渡された書類を見る。
30代女性、昼頃から生理痛が酷くなり...
翔「痛み止め投与したら、痛みはだいぶ和らいだって。一応潤にも診てもらいたいって思ってさ。」
「全然大丈夫だよ。何も無かったらそれはそれで安心出来るし。」
確かになって。
緊急搬送されてきて大抵は異常無しで帰宅が多い。
でも、たまに検査したら厄介な病気だった...ってことがある。
だから気も抜けないし、一人一人丁寧に診ないといけない。
「...失礼します。あっ、産婦人科から来た松宮と申します...」
患者さんがいるベッドのカーテンを開けた。
産婦人科って言った瞬間険しい表情。
そりゃ怖くなるよね。
俺だったら全力で拒否するもん(笑)
「そんな恐がらなくて大丈夫ですよ(笑)診察とエコーだけ。」
△『はい...』
そう言ったら緊張が和らいだのか表情が良くなった。
普段はどういった痛みなのか。
その際の痛み止めは何を飲んでるのか。
診察をしながら聞き出していく。
「...帰る際にお薬渡しますね。異常は見当たらなかったのでまた酷くなった際はご相談ください。」
診察やエコーしてもこれといった病変は見当たらず...
錠剤の痛み止めを処方し、１ヶ月後再び外来でって事になった。
カーテンを閉めて電カルに記入する。
「うん、点滴終わったら帰らせて大丈夫だよ。
また、外来では来るけど。」
どうだった？って翔兄が飛んできた。
翔「そう？それは良かった。これからもう帰るんだろ？お疲れ。」
止めてごめんな〜ってちゃっかり缶コーヒーも渡された。
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作者名：Lima
| 作成日時：2019年8月24日 23時
