潤の喘息 ページ23
智side
「頑張ったね...」
そっと潤の頭を撫でる。
搬送されてきてずっと救命の家族待機室にいた。
次に潤に会えたのは2時間後。
『強めの薬使ったからしばらく覚めない』って翔が。
それほど危ない状況だったってこと。
モニターとか酸素マスク、点滴に繋がっているのを見ると気持ちが沈んでしまう。
それは病室に移動しても変わらず。
翔「炎症とか治まるまで入院になると思う...フォローお願いしてもいい？」
「もちろん、任せて。」
ただでさえ、仕事で休んでるのに入院...
申し訳ない気持ちで潤は責めちゃうから。
そこは兄として寄り添わないとね。
「でも...久しぶりだったね。まさかこの歳になってさ...」
幼い時以来だから潤自身もどんな感じだったか感覚が忘れていたはず。
無理しちゃうとさ、どうしてもそれが身体に出てしまうから。
油断は出来ないなぁ。
翔「仕事休んでいたストレスとかもあったと思う。追い詰めるタイプだからね潤は。」
自分のペースで良いからな〜って潤の頬を撫でている。
翔は仕事終わったらまた来るねって一旦病室を離れていった。
病室には僕1人。
救急車が来て、病院に搬送している時はどうなるかと...
救急車の中で点滴とかしても症状は良くならなくて、医者なのに焦った。
モニターの数値は下がり始めて、ギュッと潤の手を握っていた。
どうにか病院到着するまで頑張ってくれて良かった。
次に潤に会う時は最悪挿管されているかなって思っていたから、酸素マスクの状況で少し安心したっていうか。
良く頑張ったって。
『なかなか治まらなくて...』って先輩が言っていたからかなり、緊迫した状況が続いていたんだろうなって。
最後には先輩も笑顔でこれから頑張ろうな〜！って隙も。
目が覚めたらすぐ仕事に復帰したいって言うと思うから上手くコントロール出来たらなって。
最低1週間ぐらいは必要だと思うから...
脱走しないようにも注意しないとね(笑)
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作者名：Lima
| 作成日時：2019年8月24日 23時
