翔兄イヤイヤ期？ ページ26
智side
連絡された時はどうなるかと思ったけど、とりあえずは安心。
全身に赤いブツブツもまだあるし、挿管も。
でもまさか自分からね...(笑)
今回ので翔も学ぶんじゃない？色々。
呼び出されたのが深夜。
スマホが示す時間は丑三つ時。
「ふぁあ...」
思わず口を大きく開けてあくびをする。
まぁ、明日も休みだから大丈夫なんだけどね...
やっぱ歳なのかなー？
先輩「智くんも寝なね？もう若くないんだから(笑)」
翔の様子を見に来た先輩に言われてしまうっていうね。
あぁ、目がしょぼしょぼする。
『そのまんまの体制で良いから寝な。』
椅子に座ったまま、頭をベットに置くようにして眠った。
＊
翔side
『あっ！翔兄おきたよ！』
自分の名前が呼ばれた気がして意識が浮上した。
「んん...」
目を開けると白い天井、家と違う枕...
ここってまさか...
先輩「翔くんおはよ、分かるね、ん。」
左手を握られた感覚。
それと同時にその声。
「...せんぱい。」
驚きすぎてそれしか出なかった。
じゃ、さっきの声は。
先輩「良かったなぁAちゃん、にぃちゃん起きたよ」
Aまでいるの！？
視線を右側には移すと学校のジャージ姿のA。
「...ごめん、」
A「起きて良かったよ！あ、入院バック智兄に頼まれたから持ってきたよ。」
妹にお使い頼んじゃって申し訳ないな...
今はまだ早い時間帯なのか？
廊下がバタバタと忙しそうな音を響かせている。
先輩「Aちゃんお昼食べてないでしょ？
もう食堂空いてると思うから行ってみたら？」
A「じゃ、行ってきます。翔兄のことよろしくお願いします！」
Aはサイフを持って病室の外へ。
先輩「...で、どこまで覚えてるの？」
Aを見送りそう一言。
怒んないから教えてって。
久しぶりに会う友人とかなり飲んだ気がする。
ちょうど串カツが美味しいお店だったから運ばれてきては食べて...
見た目じゃ分からないものもあるから伝票を見ながら食べた。
暫くすると酔いも回ってきて、ほろ酔い超えてベロベロだったような。
そんな状態で串カツ食べたら徐々に息苦しさが出てきて...
「....気がついたらここに...」
先輩「じゃ、無意識だったんだな？
はぁ...智兄来たら謝れよ？深夜に駆けつけてくれたんだから。」
頭をポンポンと撫でてくれた。
智兄はどうやら仮眠室に連行されたらしく...
もう少ししたら来るって。
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作者名：Lima
| 作成日時：2019年8月24日 23時
