~MY treasure ~ (ページ10)

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きゅう　ヨシside ページ10

ヨシ side

え〜…なんで飛び出した俺…

こんなタイプじゃないのに。
横でジュンギュとハルトもびっくりした顔してる。
俺だってびっくりだよ…こんな自分。

でも、困ってる彼女の顔を見てなんか、助けなきゃって思ったんだ。

言葉を取り消すことはできない。出ちゃったもんはしょうがないよな。
頑張れ、俺。

俺はラッパー、俺はラッパー……
強い言葉を頭に思い浮かべ続けて平然としてるフリをした。

もう注文終わってますよね？そう言って言葉をつづけようとした

客「ちょっと、あんたなんなんすか？？」

威圧的な態度でさえぎられる。

ヨシ「いや、注文もう終わったように見えたので」

客「ハッ、あーあなんかもう冷めたわ。注文取り消してください」

勝った…？勝ったのかこれは！？
あぁもう早く出ていってくれ。

そう願ってた矢先、男たちから放たれる汚い言葉。

ジュンギュ「それはさすがに言いすぎなんじゃ

ジュンギュが男たちに物申そうとする。
へぇ、ジュンギュって案外こんなに怒ったりするんだな。

って、のんきにしてる場合じゃないよな！？

俺も何か…

ヨシ「あの、

A 「あの、ちょっと待ってください」

またしても遮られる俺の声。

A 「連絡先もらえなかったからって怒るのは自由ですけど、そうやってキモい捨て台詞吐いて出ていくのはちょっとダサくないですか??」

A 「そんなお客さん、こっちから願い下げなんで。お帰り下さい。」

かっこよく男たちを一蹴する彼女。
でもその小さな手は声は震えていた。

男達が彼女に近づく。

客「女があんま調子乗んなよ

男の手が彼女の前で振り上げられる。

ヤバい…！助けなきゃ…！！！！