~MY treasure ~ (ページ41)

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さんじゅうなな　ヨシside ページ41

「よしっ、」

今日は意外と早く退勤できそうだ。
忙しいとかいいつつ、Aのところでテイクアウトしてからくるのがルーティンになっている。

でも最近Aは休みのことが多くて、合う回数も以前よりは減った。
店長には「ほんとにコーヒーすきね～」と言われたけど、通っている理由はそれだけではない。

Aに会いたいから。
でも俺、Aのことほんとなんも知らないし、デビュー前の大事な時期に俺たちのことを話すわけにもいかない。

自分のことは話せないのに、Aのことは知りたいなんてわがままだよな。
いっそ好きだって素直に言えたらどれだけいいだろう。

「はあ、だせぇ…」

ドヨン「ヒョンはいつでもかっこいいですよ？」

近くにいたドヨンが声をかけてくれる。
聞こえてたのか。

「なんだよー(笑)、なんかほしいものでもあるのかい？」

なんてからかって。

ヒョンソク「よし、今日の合わせはここまでー」

リーダーの声に、一斉に床に倒れていくメンバーたち。
はあ、俺もつかれたな…

そのあとは、各自自主練やらボイトレやらに散っていった。

俺は、俺はどうしようか。
弟たちが、ヒョンはどうします？と声をかけてくれる。

「あー、んー、今日はいいや、ごめんな」

そういって、練習室をあとにした。

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「はあ…」

気づいたらAのカフェの前まできていた。

なんだこれ…無意識…？

Aが好きだということを、隠そうとすればするほど
気持ちが溢れてきて、自覚させられる。

きちゃったしはいるか…
いるかなA

入ってみるとカウンターに前で頬杖をつきながら、少し疲れていそうなAが目に入る。
しかも俺に気づいてない…か？

「はぁ～～～～～～…」

と大きい溜息がきこえたので近づいて

ヨシ「大きい溜息(笑)」

こういった。
ああ、やっぱりかわいいな、好きだわ俺、Aが。

疲れてそうなAをみて、何か困ってるなら助けになりたいし
俺を頼ってほしい。

「わっ！？！？！？」

Aが大きい声で驚くので、俺もびっくりしてしまい
「びっくりした～」というと「私の方が！」という顔をしたので、その顔がまたかわいくてにやけそうになる。

耐えろおれ。
いや無理だ。久しぶりすぎて、俺どうしたらいい？