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1日目 ページ5

それから一週間程経った。

私は休む暇もなく、残りの仕事をある程度片付け、トランクケースに荷物を詰め込み、日本へと旅立った。

「....あーあ、ちゃんと話聞いときゃよかった。」

なんでも、今日本では歴史修正主義者という奴が攻め込み、日本の歴史を変えようとしているらしい。

そこでなぜ私が呼ばれたのか、その理由は最近審神者、と呼ばれる、刀剣男士という戦士を束ねる指揮官が足りないのだそう。

ブラック本丸というものが相次いで増え、この前やっと調査をしたところ、全体の40%程がブラックだったという。

そこで駆り出されたのが私だ。

他の国とは違い、現在の国の状況が安定しているからという理由で、私が審神者として暫く日本に滞在することになってしまった。

最初は本気で嫌がったが、もう後の祭り、菊やフェリシアーノに引っ張り出され、審神者をする事を渋々承諾した。

「....あ、着いた。」

周りを見ると、相変わらず地味な色合いばかりの人々。桃色の髪に金色の瞳という、派手な容姿をした私は必然的に目立ってしまった。

「...とりあえず菊探そう。」

刺さる視線に気付かないふりをし、菊の姿を探そうと視線を彷徨わせた。

「あ、Aさん。」
「菊...やっと見つけた...」

げんなりとした私の顔を見て、菊はクスリと笑い、「その見た目だと目立ったでしょうね。」と言った。

「やっぱエルベリア以外は慣れないなぁ...」

地味な色が多すぎて。

そう言うと、「貴女の国が派手すぎるのですよ。」と返される。

図星でなんとも言えなくなった。

「さて、それでは参りましょう。」
「はーい。」

軽く返事をし、菊について行った。

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作者名:味噌田楽 | 作成日時:2020年5月19日 10時

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