運命【あかがみんクラフト】1 (ページ10)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:21,306 hit

昔話【第4話】ページ10

貴方目線

やっと言えた。
言いたいこと、全部言えた。
泣きながら笑う私は、あの時の私じゃない。
翼なら「分かった。」って言ってくれる。

そう思ってたのも束の間

よ「許せるかよっ!!」

……え？

よ「お前にはそこの学校には行かせねぇ。」

はい？

よ「お前が高校卒業するまで、親みたいな人間で居たかった。」
よ「それからも、ずっと連絡取り合う仲でありたかった」
よ「それを……それを壊すって言うのかよっ！」

貴「っ……違う！」

そんなこと思ってくれてるとは思ってなかった。
翼にとって私は邪魔者だと思ってた。
あの兄よりかはましな人なんだなとか
お世話してくれてありがたいなとは思ってたけど

よ「おめぇ、あの兄ちゃんのせいで考え方変わってねぇか？」

…………………？

よ「虐待にあって、怖い思いして、周りの人間みんなそうなんだとか、思ってねぇか？」

よ「ちげえよ。」

……！？

今までずっと抱き締めてた力をさらに強めた翼。
そして、泣いてる私の頭をポンポンってしてきた。
私のことを思って怒ってるんだ。
今まで思ってたのは勘違いだったんだ。
翼は単純に私のことを迷惑とか思ってなかったんだ。

よ「お前がその学校に行きたいって言うなら話は別だけどよ、だとして、これだけは言わせて。」

貴「なに……？」

よ「俺が幼稚園の先生になった理由、前話しただろ？
全ての子供たちが幸せで、いじめや虐待のない世の中にしたいからって。
まず俺がお前を助けた理由、それなんだけどよぉ、気づいてなかったみたいだな、
昔から見てたお前だから、助けてあげられたんじゃないかって思ってるんだけど、
それだけじゃなくって、

お前には他の子と違う"何か"があったみたいでさ

今言っても分からねぇと思うけど」

"俺、お前を大切な人にしてぇんだ"

えっ……。

これって……。

告白！？