昔話【第8話】 ページ14
A目線
貴「翼へ
今まで、ありがとう。
これから、3年間お別れだけと、決して忘れないでください。
寮だからって、心配しないで下さい。
ちゃんと、元気で帰ってきます。
死にはしないんで、大人しく待っててください。
今まで、たくさんのことがあったね。
いま思い返すと、すごく懐かしいです。
喧嘩したり、ゲームしたり、笑いあったり、一緒にごはん食べて、一緒に寝て…。
その隣にいる人が翼じゃなくて友達になるのが少し心細いです。
だけど、不安より期待の方を大きくしてみて下さい。
未来のことを思い浮かべてください。
また、楽しく遊んでいる二人の姿が現実になるでしょう。
3年後、大きくなって帰ってきます。
今までほんとにありがとう、さようなら、またね!
A」
読み終わった頃には、今まで我慢してた涙が
ポロリ
貴「グスン」
ギュー
……ぅえ!?
びっくりして上を向くと…
前を向いて泣いてる翼がいた
本当は置き手紙にするはずだったんだけど、口に出して読んだのを聞いたみたい
よ「俺から……グスッも、手紙…ある…んだけど……グスッいい?」
翼からも手紙……か。
貴「うん、いいよ」
よ「Aへ
いよいよ、お別れだね
今までの思い出、全部いいものとは限らないね
喧嘩したり、泣いたり、怒られたり
寮は、きついかもしれないけど、もしなんかあったら、戻っておいで
まだ、付き合ったまんまだよ、
『私…翼先生のお嫁さんになるっ!!』
って言ったAが可愛かったな
それが、現実になればいいなって、思ってます
寮で好きな人ができたら、二股だよ!?
冗談だからw気にせんでw
いくらでも彼氏、作ってね
お前の保護者は俺だから
忘れないでね
ありがとう、またね。
羽田翼」
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作者名:みかん | 作成日時:2018年4月28日 22時