みかん野郎とカステラ女子

写真集 ページ44

「え、ちょっと！え！まって！」



楽屋に入ってきて俺はおはよーのおの字が言えなかった
なぜかと言うと
こいつが、この女が、亜嵐くんの写真集みてこんなですよ、



「ちょ！え！もう！え！ちょ！」


えっと、訳するとあれですね
"え！ちょっと待って！まじかっこいいんだけど！"って感じかな



涼太「あ、玲於おはよ」



先に楽屋に来ていた涼太くん
入った時からこれなんだって



「…」


あれ、急に静かになった



玲於「どした」


涼太「インタビューのとこ見てる」



よかった。これで楽屋にも平和が
なんて思ったのもこの瞬間だけで




ｶﾞﾁｬ



龍友「きみの彼女はだらしないなぁほんまに！」

亜嵐「涼太とするなら俺とすればいいのに！」

龍友「それや！それやったら俺も満足出来んのや！」



ほら、涼太くんの彼女と←
Aの彼氏



なんか、亜嵐くんの写真集の翌日に月刊で
10枚ほどのスペシャルページを涼太くんとAがやったってことで
この二人が騒いでんの


Aの次は亜嵐くんたちかよ


GENEどうしたんだマジで


ｶﾞﾁｬ



裕太「ああああああああ！！！」

メンディー「袋とじ！！！」




もう、うるさいって


龍友「なに、袋とじ、どこどこ」

メンディー「最後最後」



現在8時。朝です
お前ら朝からよくそんな元気でいられるな


たったの写真集くらいで




ｶﾞﾁｬ



隼「…はよ」



あれ、隼どした
いつもの相方じゃないぞ
長年付き合ってるなかだからほっておけない


玲於「どした」



隼「玲於…」



これは、深刻そうな感じだな
よし。ここは真剣に聞いてやろう




隼「信じられないんだ」



おうおう。どしたどした



隼「…俺。もう生きていけない」



え。待っておいやめろよ




玲於「お前。そろそろ言えよ水くせぇな」



もし今、隼の人生が終わろうとしても
俺はずっと隼のそばにいるから
一人で抱え込んでんじゃねえよ



隼「…ちゅー」




ん？
ちゅー？



隼「月刊の袋とじで涼太くんとAがキスしてんの、信じられないんだ。もう。俺。生きていけない。」




くそぉーーーーーーーーーーーー！！！！
まじでだれだよ写真集と月刊計画したの！
あ、ひろさんか
でもさ！みんなしてなに！

今日俺の味方は涼太くんしか…



涼太「案外初キスだったよ」

亜嵐「ぶっつぶすぶっつぶすぶっつぶすぶっつぶすぶっつぶす…」



僕佐野玲於。ただ今四面楚歌です。
味方誰一人いません。(泣)

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