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組織の探り屋さん 2 ページ19

「ご注文はお決まりでしょうか?」


先程の睨みは何処へやら、すっかり安室透の笑顔に戻った安室さんが水を置きながらそう言った。


そういや特に決めてなかったな。


こんなピリピリした空気じゃなければ、オススメはなんですかとか言ってほのぼのした空間になっていただろうに。

まぁ仕方ない。ここはバーボンしてる安室さんを楽しもう、そうしよう。


「僕はハムサンド。あとブレンド、ブラックで」


え、菖蒲、大学ではミルクいれてなかったっけ?

ブラックコーヒーなんか飲むの?


なんて驚いたが、多分組織内ではそうしてるのだろう。

現に安室さんは特になんの反応も見せてない。


『じゃあ私はケーキセットで、飲み物は』


「アイスミルクティーですよね?」


『え、あ、はい。そうですけど、なんで』


そう驚くと、安室さんは昨日と同じ笑みを浮かべた。


「昨日、頼んでましたよね。覚えてましたので」


『は、はぁ』


安室さんに覚えられてるなんて光栄すぎる、じゃなくて!


なにか含みのある言い方をしてくるが安室さんの頭がよすぎるのか、あるいは私が馬鹿なのか。

何が言いたいのか想像が追い付かない。


ただ、あくまでもここでは安室透を突き通すつもりらしく、表立っては何もしてこないみたいだ。

注文を受けて厨房へと戻る安室さんの後ろ姿を見ながら、そう一人で推測を重ねる。


てか菖蒲が安室透=バーボンって知ってること、安室さんは理解してるの?
まぁ、してるからこそ警戒してるんだろうけど。


『ねぇ菖蒲。菖蒲とバーボンってどういう関係なの?』



安室さんが此方を見てないことを再び確認してからそう耳打ちする。

菖蒲は少し困ったように首を捻ると、辺りをキョロキョロと見回りてから耳を貸すように手招きをした。



「僕とバーボンは行動を共にすることも多いから暗黙の不可侵を決めててね。探り屋のバーボンと、執行人の僕。……腐れ縁みたいなものだよ。ふふーん、いいでしょー?」


そう言って笑う菖蒲。

その笑顔には嬉しさは全く含まれていなくて、むしろ疲れさえ感じるような笑みだった。

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白菜(プロフ) - まいさん» もったいないお言葉感謝いたします…!更新の目処がたちましたのでまた徐々に更新していく所存でございます!まだ少しの興味がありましたら見ていただけると幸いです! (2019年12月31日 3時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 世恋さん» ひぇ、更新してなくて誠に申し訳ない限りです。また更新再開していく予定ですのでのんびりお待ちしていただけると嬉しいです! (2019年12月31日 3時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とても面白くて続きが気になります。また更新されるのを楽しみに待ってます(^^) (2019年8月4日 23時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
世恋(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2019年5月21日 10時) (レス) id: 2be61dc08d (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 杏さん» 閲覧有難うございます!文才なんて本当に無いんですが、皆さんにも出来るだけ雰囲気が伝えられるように頑張って書いていますので誉めてもらえて本当に嬉しいです!あむぬいばかりが転売されてる現状がとても悲しいですね… これからもこの作品を宜しくお願い致します! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白菜 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月23日 22時

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