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組織の探り屋さん 1 ページ18

カランと入り口のベルが軽快な音を立てた。

昨日とはうって変わって、人の少ない店内に少し戸惑いつつも深くは考えずにそのまま足を踏み入れる。


「あ、Aさん、いらっしゃ……」


テーブルを拭いていた安室さんがこちらを振り返ってそこまで言葉に出し、止まった。

その表情は少し影がかかっていて、それでいて不適な笑みは崩さずにこちらを睨んでいる。

私ではなく、私の後ろに。


な、なにこの張りつめた空気。


しばらくお互いに何も言わない硬直状態が続いた後、諦めたように安室さんが表情を笑顔に戻した。


「……空いてるお席にお座りください」


そう言ってキッチンへと戻る安室さん。

梓さん居ないし、気まずいし、なにかやらかした?


取り敢えず席に座って、安室さんが此方を見てないことを確認してから向かいに座った菖蒲に耳打ちをする。


『ねぇ、二人はなんか因縁の対決でもしたの?めっちゃ空気がピリピリしてるんだけど』


そう言うと、あーっと困ったような呻きを漏らした後苦笑いをして話始めた。


「あー、僕ね、黒ずくめの組織の幹部だよ。多分それで警戒してるんだと思う」


『はい!?』


「ちょ、大声出さないで!」


安室さん含む店内の視線が私に向いたのを感じて、慌てて口を塞ぐ。


『ねぇ、それって私も結構不味くない?仲間だと思われるんじゃ?』


「だーから、ポアロは不味いって言ったじゃん」


『時既に遅しだよそれ。これからどうするのさ』


緋色シリーズ終わってるってことは、安室さんとコナン君が情報共有することも全然あり得る。

黒の組織関連だから可能性は低くない。

そうなると主人公から怪しまれるというとんでもない立場になってしまう。


考えるだけで恐ろしい。



菖蒲の事は言わなくても、私が組織のやつと仲良くしてた、なんて言われる可能性はあるからなぁ。

たまったもんじゃない。


「とりあえず、僕は安室透との駆け引きには応じるよ。Aはそのまま反応すればいい。変に分からないふりしても彼は騙せないだろうしね」


『……分かった』


安室さんが水を持ってくるのを横目に、会話はそこで止めた。

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白菜(プロフ) - まいさん» もったいないお言葉感謝いたします…!更新の目処がたちましたのでまた徐々に更新していく所存でございます!まだ少しの興味がありましたら見ていただけると幸いです! (2019年12月31日 3時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 世恋さん» ひぇ、更新してなくて誠に申し訳ない限りです。また更新再開していく予定ですのでのんびりお待ちしていただけると嬉しいです! (2019年12月31日 3時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とても面白くて続きが気になります。また更新されるのを楽しみに待ってます(^^) (2019年8月4日 23時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
世恋(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2019年5月21日 10時) (レス) id: 2be61dc08d (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 杏さん» 閲覧有難うございます!文才なんて本当に無いんですが、皆さんにも出来るだけ雰囲気が伝えられるように頑張って書いていますので誉めてもらえて本当に嬉しいです!あむぬいばかりが転売されてる現状がとても悲しいですね… これからもこの作品を宜しくお願い致します! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白菜 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月23日 22時

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