その命を救う為に 1 ページ33
夜。
今私は観覧車の真下、関係者入り口内部に居る。
存外簡単に入れてしまったから流石にちょっと心配にはなったけどね。
さっき確認したイベントのタイムスケジュール的に、キュラソー奪還決行まであと30分といったところ。
少年探偵団の3人が観覧車に乗るのはしっかりと確認したし、あれから5分はたったから、多分もう既にキュラソーはここのどこかに居るハズだと思う。
さて、まず私のやるべきことは元太、歩美、光彦の3人の安全確保かな。
スマホの電話帳から1つのアドレスを出し、電話を掛ける。
すると、3コール後に待っていた人物が応答した。
「すみませんAさん。今少し立て込んでいて」
『風見さん、まだ観覧車には乗らないでください』
続けようとしていた台詞を遮ってそう言い放つ。
すると、電話越しでも風見さんの表情が変わったのが分かるほど緊迫した空気が流れた。
「何故君がそれを知ってるのか、なんて事は聞かないようにしましょう。君の情報収集能力は理解しているつもりですから。それで、理由は?」
なるほど、前の私は普段から原作知識をfullに使っていたのか、あるいは何かしらのルートがあったのかは分からないけどちょこちょこ口を挟んでいたみたいだ。
『民間の子供達が乗ってるんです。今貴方達が乗れば、彼らは間違いなく巻き込まれる』
「この観覧車の安全は既に公安によって確保されている。彼らが仕掛けてくる前に安全な観覧車に乗った方が良いと思うが」
『……今は理由を聞かないで、5分でいい。待ってください。お願いです』
少しの沈黙の後、電話越しに「その場で待機してくれ」と指示を出す風見さんの声が聞こえた。
ホッと安心したように胸を撫で下ろす。
「5分後に観覧車に乗る。それで良いんですね?」
『はい、有難うございます。ではまた後程』
電話を切る直前、風見さんが何か言ったような気もしたが切ってしまったから聞きようもないし後でまた聞くことにしよう。
さて、次は現在進行形で超危険なファイトへ道を歩んでいる彼等への接触、かな。
1231人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白菜(プロフ) - まいさん» もったいないお言葉感謝いたします…!更新の目処がたちましたのでまた徐々に更新していく所存でございます!まだ少しの興味がありましたら見ていただけると幸いです! (2019年12月31日 3時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 世恋さん» ひぇ、更新してなくて誠に申し訳ない限りです。また更新再開していく予定ですのでのんびりお待ちしていただけると嬉しいです! (2019年12月31日 3時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とても面白くて続きが気になります。また更新されるのを楽しみに待ってます(^^) (2019年8月4日 23時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
世恋(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2019年5月21日 10時) (レス) id: 2be61dc08d (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 杏さん» 閲覧有難うございます!文才なんて本当に無いんですが、皆さんにも出来るだけ雰囲気が伝えられるように頑張って書いていますので誉めてもらえて本当に嬉しいです!あむぬいばかりが転売されてる現状がとても悲しいですね… これからもこの作品を宜しくお願い致します! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ