なんだかんだ悪人 2 ページ26
ペンと白紙のノートを持って隣の家の前へ立つ。
うわ、本当に表札虹橋だ。
仲がいいとかそんなレベルですらないレベルの間柄だろうから、本当は家くらい入ったことあるんだろうけど私の記憶上は初めて。
いや、緊張することはないだろうけどまだ遠慮の気持ちがぬぐえきれない。
『……よし!』
数秒間で覚悟を決めてインターホンを鳴らすと、少し慌てた様子で菖蒲が玄関から飛び出してきた。
「合鍵で入ってくればよかったのにどうしたの?って、そっか。合鍵の場所知らないよねごめんごめん。どうぞ、入って」
なんか色々突っ込みどころがあったけどスルーすることにして家に入る。
少々アンティーク調に統一された、シンプルでいて豪華な玄関。
先に入っててと案内されて入った菖蒲の部屋、と言うより私と菖蒲の作戦会議と言う名の趣味部屋はモノトーンを基調にした落ち着いた部屋だった。
その広い部屋を半分埋め尽くすように置かれた本棚の全てが、コナンの原作漫画、小説、グッズにパンフレットで埋まっている点を除けば、ね。
あ、シークレットアーカイブスも全部あるしまじっく快斗まで揃ってる。
しかもねそべりぬいまで全種類揃ってるし。これカフェ限定の、まさか肉眼で見れる日が来るとは。
ここまで揃ってると壮観だなぁ。
素晴らしすぎるコナン部屋に見とれながらうろうろしていると、部屋の扉が開いた。
「飲み物紅茶でよかった?」
『うん。ここ凄いね、これ全部菖蒲の?』
「まぁ、完全に趣味だけど神権限フル活用して集めたものだよ。お金はちゃんと払ってるよ?」
職権濫用とはまさにこの事を言うんだろうね。
にしてもコナンファンな神様ってまたなんというか。
だからこそ推しがーって話が通じるんだろうけどさ。
「……さて、そろそろ真面目な話を始めようか」
さっきまでの空気が一変。一気に空気が張り詰めたものになった
。
理由のわからぬ冷や汗と先に座った菖蒲に促されて私もその場に座る。
「聞きたいんだけど、今のAも名探偵コナンのファンで漫画や映画は見てる。間違ってない?」
『う、うん。それがどうしたの?』
そう言った私の言葉に考える程の時間もなしに菖蒲は即答した。
「なら当然、東都水族館とそこで起きる事件については知ってるよね?」
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白菜(プロフ) - まいさん» もったいないお言葉感謝いたします…!更新の目処がたちましたのでまた徐々に更新していく所存でございます!まだ少しの興味がありましたら見ていただけると幸いです! (2019年12月31日 3時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 世恋さん» ひぇ、更新してなくて誠に申し訳ない限りです。また更新再開していく予定ですのでのんびりお待ちしていただけると嬉しいです! (2019年12月31日 3時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とても面白くて続きが気になります。また更新されるのを楽しみに待ってます(^^) (2019年8月4日 23時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
世恋(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2019年5月21日 10時) (レス) id: 2be61dc08d (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 杏さん» 閲覧有難うございます!文才なんて本当に無いんですが、皆さんにも出来るだけ雰囲気が伝えられるように頑張って書いていますので誉めてもらえて本当に嬉しいです!あむぬいばかりが転売されてる現状がとても悲しいですね… これからもこの作品を宜しくお願い致します! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
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