少女と××× ページ25
No side
云和麗は歩いていた。
久しぶりの休暇に目もくれず、唯嫌な予感に浸りながら。
そしてそれは、最悪の形で現実となる。
彼女は、×××と会った。
その人は、元気にしていた。
しかし、彼女は何があったのか、云和麗と話していると、突然弾け飛んだ。
連れの二人はまるきり動けないで居る。
一足早く我に帰った云和麗は、すぐにシンイチに電話を掛けた。
そして、彼女は帰ってきた。
彼女は自分にとても懐いてくれている。
知り合いでもあるらしい。
でも云和麗は、彼女が分からなかった。
名前を呼んでも、何故か理解できない。
どれだけ理解しようとしても、脳がそれを拒否する。
そして、再び×××が云和麗に抱き着いたとき。
異変は起きた。
「っつぅ…………！！」
云和麗は、右腕の肩より少し下辺りを押さえ込み、座り込んでしまった。
その腕は、血が滲んでいる。
この世界に来て１度も怪我をしなかったその身体。
しかし脆く、激痛は凄まじいものだった。
荒い呼吸に驚き、×××は慌てて飛びのいた。
連れの青い髪の青年と、白い髪の青年も動けないで居る。
すると。
「姫！！」
道路の方から、鋭い、しかし悲鳴めいた声が上がった。
四人が声がした方を向くと、立原が車から飛び降り、駆け寄って来る所だった。
その顔は怒りと恐怖に満ちている。
足元は覚束ず、何度も小石に足を取られている。
それでも立原は云和麗の元へ辿り着き、抱きしめながら、三人の方を睨んだ。
「手前ら、コイツに何しやがった。返答次第じゃ此処で殺す」
拳銃が日光を受け、鈍く光る。
怯える二人を庇うように青い髪の青年は前に進み出て、堂々と立原と向き合った。
「何もしてねぇ。更に云うならこっちの×××も酷い目にあってな。お互い様じゃね？」
異論は認めない、といいたげな青年の目に、立原は真実を見た。
そのため拳銃を仕舞い、云和麗を抱き上げるともう一度青年達を睨んだ。
そして何か云いだそうとした瞬間。
「ぁ………」
云和麗が立原の袖を引いた。
「たっちー」と云いたいのか、「辞めて」と云いたいのか。
激痛に呂律が回らない中、それでも云和麗は懸命に立原を止めた。
立原は渋々攻撃を辞め、車に乗り込んだ。
そしてドアが閉まる一瞬前に、
「次はねぇぞ」
青年達にそう云い放って、車は去って行った。
白い髪の青年が、ペタリと地面に座り込む。
「殺気で殺されるかと思った〜……。ねぇ、そらるさん？」
「あぁ。そうだな、まふ」
．
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新マカロニ(プロフ) - みみ@こたぬきさん» はいー！ありがとうございます！お褒めいただき光栄です！みみ＠こたぬきさんに幸あれ！！ (2018年12月22日 13時) (
レス) id: 803b2655e5 (このIDを非表示/違反報告)
みみ@こたぬき - おもろ!!どしてこんな文才あるん??まじ羨ましいわー!!更新頑張ってな。楽しみにしとる〜 (2018年12月22日 13時) (レス) id: 3a7b075e71 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅＠そらなー - 新マカロニさん» おｋ、おｋ！みたぜ！ (2018年11月3日 20時) (レス) id: 376d1601f9 (このIDを非表示/違反報告)
新マカロニ(プロフ) - 桜餅＠そらなーさん» 落ち着け餅よ。そして合作を本始動するぞい。詳しいことは更新した「神ミス重」にどぞ (2018年11月3日 14時) (レス) id: 803b2655e5 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅＠そらなー - そらるさんとまふちゃんの最後がすこ。まふって、ああああああ(( (2018年10月13日 15時) (レス) id: 376d1601f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新マカロニ | 作成日時：2018年7月24日 16時
