夕焼け ページ3
ー貴方が好きです。
この思いに気づいたのは
いつだっただろう。
帰り道。真っ赤に染まる夕焼けの中、
親友のあやねちゃんと恋バナをした。
「いいよなぁ、あやねちゃんは…
彼氏いい人みたいだし
めっちゃあやねちゃん大事にするし
ラブラブだし!!
私も彼氏はともかく、
好きな人欲しい!!」
あやねちゃんが照れたように話す。
「そんなラブラブかなぁ…?
うちらもすれちがったり
少し不安な時とかあるよ??
第一、Aも彼氏いたじゃん。」
そう、私も彼氏がいたんだけど
少し前に別れた。ふったのは私で…
「私はラブラブじゃなかったから…
一緒に帰ったのも何回かだし
デートとか行ったことないし…」
私は付き合うっていう感覚が
よく分からないのかもしれない。
付き合ったらいろんな人から
嫉妬されたし、茶化されたし
なんか、彼女になる前の方が
楽しかったかも…って思った。
「じゃあAはー、
好きな人作るの頑張れぇー!」
あやねちゃんはぐっと拳を
顔の前で握った。
「で、でも気になっている人は
…いる。」
「え!!誰ー??」
息を大きく吸った。
「風早君…」
「風早って…彼女いるよ?」
「分かってるよぉ…
気になってるってだけで
それ以上は、ない!」
あやねちゃんはニヒッと笑ってる。
「矢野さぁん…?余計なおしゃべりは
しないでねぇっ!?」
「彼女とっちゃえっ!!A、
ファイトー!!」
「もぉー!!違うってばぁ!!」
でも、この気持ちは恋に
近づいているのかもしれない。
あやねちゃんと別れた後、一人でいろいろ
考えたらお腹がぐぅとなった。
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作者名:めぐ | 作成日時:2015年5月17日 22時