私と君の逃亡劇 ページ18
バイクを走らせて数時間が経過し陽もすっかり昇ってきた時間帯
高速は警察の警備が厳重かもしれないと鷹を括って下道から県を抜け現在は私のセーフハウスの1つである東京へと
探偵なんて仕事は時たま怨恨や反感を買うことも少なくはない。おまけにマスコミからの取材、住所特定……と厄介な案件が舞い込むこともある
そういう時の為にセーフハウスを持っておくと便利だと知ったのは探偵業を始めて一年と経たない
『必要最低限のものしかないけど……まあ入って』
「う、うん。お邪魔します」
殺風景な部屋なのは無理もない。久々に私だって訪れたんだし……って言い訳にしか聞こえないか
「それにしても…僕のパーカー、置いてくる意味あったの?」
『あったよ』
ここに来る途中、とあるビルにリンタロウの宇宙を模したパーカーと幾つかの食糧を置いてきた
パーカーはまだ予備があるらしい。気に入ってるのかな
『彼処に居たと思わせて情報を錯乱させるんだ。そうすれば足取りも曖昧になって警察も追いつけない』
「なるほどね……なら僕をわざと監視カメラに写るようにコンビニや病院に行ったのも?」
『当たり』
彼が丸テーブルにコンビニで買ったおにぎりを出している間、私はテレビのコンセントを差す
電源を付ければ当たり障りのないニュースが流れていく
『………あ』
「どうしたの……って、ユキナリ…くん?」
リンタロウとコウが指名手配とされていたのはラジオを聞いたりしていたので知っていたがとうとうユキナリも指名されている
というか彼の他にも女性が手配犯とでっち上げられているが……彼女は誰だろうか
『コウが警察から逃亡してるって話は知ってるけど……もしかしたらそれに関与してるから捜索されてるのかもね』
「うん………」
メディアは変わらず嘘を垂れ流していく
どうしてそうも犯人を決めつけたような報道ばかりなのか
(……これだからメディアって嫌だ)
ムシャクシャするなあと思いながら私もおにぎりの包装を剥ぎ一口だけ
『それで、私はこれからどうすればいい?』
「本当に僕と一緒に居てくれるの?今なら引き返せるよ」
『まーたそんなこと言って……側にいるよ。キミの最後を見届けさせて』
目の前のリンタロウは目を見開くが知らないとでも思ったのか
これから何をするのか。私は気がついてるよ
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うか - 本当に好きです!!個人的にはリンタロウ生きててくれ!!という気持ちですが蜜柑さんがどのように書くのか楽しみです。更新楽しみに待っています (8月25日 14時) (
レス) id: 93b7f457cb (このIDを非表示/違反報告)
Ono(プロフ) - すごく面白かったです！ 続きが気になります 更新ができるようでしたらして欲しいです！ 本当に主様は神です！ (2022年6月26日 4時) (レス) @page20 id: cd10da9391 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もしもまだ続編があるのであれば、続きを楽しみに待ってます！(*´ω｀*) (2022年6月13日 10時) (レス) @page20 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
悲消歌(プロフ) - 初めまして、前作から一気に読ませて頂きました…！！普段コメントすることも無いので上手く伝えられないのですがこの作品とても好きです。叶うなら続きが読みたいです…最新気長にお待ちしております (2020年12月24日 3時) (レス) id: 70e5690f9f (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 麗紅花さん» はじめまして麗紅花さん。ワクワクとドキドキを提供できて何よりです！随分前に筆を折ってしまった当作品にコメントしていただいたこと、嬉しく思います。これからも少しずつ続きを書いて頂けたらと思います。 (2020年8月22日 22時) (レス) id: f7e2178304 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2018年8月4日 13時
