狼ゲームのはじまり ページ6
「とりあえず、みんなで現状を整理した方がええんちゃう?」
「た、確かに状況が分からないことには何もわからないし…」
沈黙を断ち切るように赤眼鏡の女の子の発言にカメラを持った女性が便乗し、とりあえずここから移動することになった
「なんだここ…」
先程の部屋を出ると横に長い机と人数分のイスが置かれたさながらリビングと表した部屋が続いている
『内装は…結構不気味な感じだね』
「ちょっとみんな…俺の話を聞いてくれないか?」
リビングをキョロキョロと眺めていると太った中年のおじさんが注目を集めた
「さっきも言ったが俺は警察だ。君たちの安全は俺が守るから安心してくれ」
「警察の人がいるなら、安心だね…」
「確かにそうね…」
本当にそうだろうか。
(実際、この人も私たちと同じように拉致られてるんだしあまり期待しない方がいいかも)
相手が複数犯か単独犯かも分からない中、丸腰の警官を頼っても何になるのか
(それに…この人、どうしても好きになれないんだよねぇ。理由は特にないけど)
「まあ…。あんたが狼って可能性もあるんだろうけどな」
「なんだと!そんなわけないだろうが!」
「じゃあ、それを証明できんの?」
「お前ら…いい加減に…」
「まあまあ♪そんなに熱くなっちゃダメだよ♪喧嘩なんてしたらゲームの主催者の思うツボじゃないかなあ♪」
にこやかに笑う萌え袖青年の言う通りだと捉えた二人は舌打ちやらそっぽを向いて言い争いを止めた
「み、みんな仲良くしよう!みんなで力を合わせたらきっと出られるよ!」
「そういうフラグ立てるやつって早めに死ぬよねー」
「ふ、フラグ!?と、とにかく仲良くしようや!」
「仲良くするにも、狼は誰かを殺すかもしれないんだろ?」
ハットを被った男性の発言に再び空気が重くなった
(そうだ、この中の誰かが誰かを殺すんだった…)
「まさか、本気で殺そうとか思ってないでしょ!」
「でも狼も羊を殺さなければ殺されるんだろ?」
「まあ…あのふざけた人形の言うことが本当ならな…」
『嘘ではないと思うよ。さっきの罰も本当だったし』
「じゃあやっぱり狼は…。本当に誰かを殺そうとしてくる…かも」
(これじゃあ団結は難しいか…)
なんとも言えない不穏な空気が流れ始める
(この場にいる全員がメリー達の言葉を本当だと捉えてるっぽいから誰かは死ぬかもな…)
まだ現実味が沸いてこないのは仕方がないよね?
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蜜柑(プロフ) - ゆうるみんさん» 誤字指摘ありがとうございます…! (2019年2月6日 18時) (レス) id: f7e2178304 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうるみん - ページ34でミホさんを殺したのサトルさんじゃなくてオサムさんになってますよ〜 (2019年2月6日 18時) (レス) id: ad5ceb69da (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - ルナさん» 誤字指摘ありがとうございます…!!本当にミホさんには申し訳ないですorz (2018年4月5日 22時) (レス) id: f7e2178304 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 桜羽さん» ひえ…コメントありがとうございます(*´-`)かっこいいリンタロウになるように頑張っているのでとてもありがたいお言葉です (2018年4月5日 22時) (レス) id: f7e2178304 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 19ページの初っ端ミキさんが死んでますよー('ω') (2018年4月5日 22時) (レス) id: 217128913f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蜜柑 | 作成日時:2018年4月4日 20時