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探索パート ページ22

『ここにいましたかサトルさん』


図書室に赴いてみるとイスに座ることもなくかといって探索をしているわけでもなさそうなサトルさんを発見した


「君か…」


『聞きたいことがありまして…精神科医の方って注射を刺す機会ってあるんですか?』


「……!な、なんだね急に」


火を見るよりも明らかに動揺するサトルさんに注射を扱えるんだなと勘づく


『何となくですよ。ここにある本で注射について詳しく書かれた医療の専門書を見たので気になって。調査には関係ないんですけどねー
だってミホさんの死因は胸元を一突きで刺されたことによる大量出血ですし』


私が注射跡を見つけていないと思っているのかサトルさんの顔色がよくなる


(今の反応からして注射が死因に関わってるのは間違いなさそうだ)


「……注射は場合によるが基本、薬を投与するのなら錠剤を使っているよ」


『なるほど、参考になりました』


言質はいただいたので後は他に確認しておかなければいけない武器庫へ向かう


武器庫に入った途端迷うことなくそれへと近づいた


『ふむ…やっぱりか』


いろいろな薬品の置かれた棚の前に立ち瓶を取ってみる


その中でも一つだけ質量の違う瓶があった
その瓶のラベルには誰がどう見ても危ないと理解できるドクロマーク

恐らく毒だろう


(でもこれを使ったとしても…抵抗されるでしょ、どう考えても)


動けない状況で使ったのなら納得できるけど拘束された痕跡は遺体には残されていなかった

(毒を使った犯行じゃないってこと?でもミホさんの体に傷は注射跡以外はなかったし…)


まだ情報が足りないのかもしれない、そう思い立って他の部屋に足を運ぼうとすると扉で誰かとぶつかった


「いたっ!!」


『いっ…ってごめんなさ、……ってユキナリか』


「俺の扱い酷いですよ…」


『それで、どうしたの?』

じんじんと痛む額を押さえユキナリに問えば狼裁判の時間だと告げられた

(そういえば12時間後に始まるって言ってたな)

『狼裁判かあ…もうちょっと調べたかったな』


「12時間なんてあっという間に感じましたね…」


『そうだね…それにしても狼の人はすごいね。羊を殺すなんて芸当私には出来ないよ』


「そうですね…」


本来は殺人なんて褒めるべきではないだろうけど…つい口にしてしまった


(もし私が狼になったら、多分誰も殺さずに処刑されるのかも)


行きましょうと言うユキナリくんの後を追いながらそんなことを考えていた

狼裁判→←探索パート



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蜜柑(プロフ) - ゆうるみんさん» 誤字指摘ありがとうございます…! (2019年2月6日 18時) (レス) id: f7e2178304 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうるみん - ページ34でミホさんを殺したのサトルさんじゃなくてオサムさんになってますよ〜 (2019年2月6日 18時) (レス) id: ad5ceb69da (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - ルナさん» 誤字指摘ありがとうございます…!!本当にミホさんには申し訳ないですorz (2018年4月5日 22時) (レス) id: f7e2178304 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 桜羽さん» ひえ…コメントありがとうございます(*´-`)かっこいいリンタロウになるように頑張っているのでとてもありがたいお言葉です (2018年4月5日 22時) (レス) id: f7e2178304 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 19ページの初っ端ミキさんが死んでますよー('ω') (2018年4月5日 22時) (レス) id: 217128913f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蜜柑 | 作成日時:2018年4月4日 20時

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