狼ゲームのはじまり ページ3
『うっ……』
「あっ、目が覚めたみたいやで!」
浮上した意識と共に目蓋を上げると一人の女の子が視界に入った
女の子の声に釣られ私を覗き込むように何人もの男女が私を見下ろす。…私は見世物なんかじゃない
『…ここは?』
「こいつも知らねー感じかよ…期待して損した」
「それが私たちにも分からないのよ」
『そうなんだ…』
立ち上がり軽く服を叩きつつ周囲を見渡してみるが見覚えのない顔ぶり、知らない場所
得られる情報はそれだけだ
「キミはどうしてここで眠っていたの?」
一番最初に視界に写った女の子…丸い赤眼鏡をかけた女の人の問いに首を傾げる
言われてみればどうしてこんな見知らぬ場所で私は寝ていたのだろうか
『……ごめん、何も覚えてなくて…』
「そうなんや…」
『その様子だとここにいる人たちも同じ感じかな?』
「いや、俺たちはそれぞれそこの扉から出てきた。お前以外はな」
指で示された方向には確かに扉がいくつか見える。…初端から疑われるなんて思ってなかったよ
『…疑う理由もわかるけど私は君たちを拉致してないよ』
「どうだかな。口先だけではなんとでも言える」
「ま、まあまあ落ち着こうよ」
「僕はその子のこと信用してもいいと思うけどな〜♪」
『……自分でも言うのあれなんだけど初対面で信用するのはどうなの?』
サンダルを履いた彼の言葉どおりならば私一人だけがこの部屋で目覚めたらしい
……床で放置なんて誘拐犯も酷い人だな
ならば彼が疑うのも納得できるししょうがない。ここで私が何を言っても弁解の余地もない
未だ睨んでくる彼は置いといて私は気になったことを聞いてみることにした
『ところであの扉は?まだ閉まってるみたいだけど』
「多分まだ一人拉致されたやつがいるんじゃね？」
するとその返答に答えるように扉が開いた
「あ!やっと来たで!」
「こ、これで最後の扉が開きましたね…」
中から出てきたのは歳も大して変わらないニット帽を被った男の子だった
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蜜柑(プロフ) - ゆうるみんさん» 誤字指摘ありがとうございます…！ (2019年2月6日 18時) (
レス) id: f7e2178304 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうるみん - ページ３４でミホさんを殺したのサトルさんじゃなくてオサムさんになってますよ〜 (2019年2月6日 18時) (レス) id: ad5ceb69da (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - ルナさん» 誤字指摘ありがとうございます…!!本当にミホさんには申し訳ないですorz (2018年4月5日 22時) (レス) id: f7e2178304 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 桜羽さん» ひえ…コメントありがとうございます(*´-`)かっこいいリンタロウになるように頑張っているのでとてもありがたいお言葉です (2018年4月5日 22時) (レス) id: f7e2178304 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 19ページの初っ端ミキさんが死んでますよー('ω') (2018年4月5日 22時) (レス) id: 217128913f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2018年4月4日 20時
