遠い存在だと思っていた彼

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駅について、切符を買って




改札を通って、すでに止まっていた電車に乗り空いているところに座った。








そして電車が出発して揺られること約２時間








やっと最寄駅に着き、






いつもの帰り道を歩いた。








＿＿＿＿＿自室に入って床に座る。







A｢さぁ、どうする…｣








テーブルに置いた紙とにらめっこが始まった







A｢これは今、人生で一番と言っていいほど悩んでいるかもしれない…｣







と言いながら10分が経過して








A｢…よしっ！




かける…っ！｣







意を決してスマホを片手に取り





震える手つきで紙に書かれた番号を入力していく。









そして









Prrrrr...Prrrrrr...








A｢…どうしよ…っ！



かかったよ…！？



あ、何言うか全く考えてなかっ、







『はい、もしもし？』







あ、あ、えと…ま、マサさん…ですか？｣







柳田『あ、そうです』






A｢あの…、傘、ありがとうございました…っ！｣





柳田『いや、全然大丈夫』







A｢………。｣






柳田『………。』







一言しゃべってすぐに沈黙が流れた






A｢…あの、誰だかわかりますか？｣







柳田『わかるよ 笑






あ、そういえば名前、聞いてなかったよね？』







A｢あ、




わたし神城Aと言います｣






柳田『A、さんね』






A｢はい…っ！



よ、よろしくお願いしますっ｣





柳田『うん、よろし、｢マサさーーんっ！｣』








電話越しに聞こえる誰かの声







柳田『あ、祐希、



もうちょっと待って』






A｢あ、あ、ごめんなさい｣







柳田『ん？なにが？』








A｢石川くん呼んでたから…｣







柳田『あ、気にしなくていいよ



あいつただ遊んで欲しいだけだから 笑』






A｢あ、そうなんですか 笑｣

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