政府の犬は正義のヒロイン【刀剣乱舞】 (ページ12)

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仇ページ12

服を着替えた五虎退達は既に畑にいた。

「うわー荒れ放題だ。主、君いつからか畑をほったらかしにしていたんだい？」

「…五虎退が私の本丸に来てから…？手が回らなくなってしまったからあまりいじってはいないかな」

何せ、五虎退を慰めるのに手一杯になってしまい、そのあとも仕事が本格的してしまったから。

「これは骨が折れそうだね」

「みんなでやればすぐに終わります！！」

「体動かすの久しぶりだしなぁ…まぁやるか」

一応畑の原型はとどめてあるし、雑草も生えないようにはしていたが、流石に種を植えるには土が硬すぎるため、また畑を作り直すことに。

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一期や鶴丸、山姥切や光忠のおかげで畑が完成した。そのあとも種をまいたり水をやったりしているうちに、日が暮れ始めた。

「はい、お風呂入ってくる！」

白い服が汚れた鶴丸や、顔に泥をつけた五虎退などをまとめてお風呂に押し込み、自分もお風呂に入る。

浴衣に着替え、汚れたものを洗う。五虎退達の服も持ってきてまとめて洗った。

「主ー、ご飯出来ましたよ」

「今行く」

一期に呼ばれ、手を洗いご飯を食べに向かう。

「光忠は和食専門なの？」

「んー、和食しか教えられなかったって感じかな」

「そう。じゃあ、明日から私でいいならほかの世界の料理教えようか？」

光忠の和食美味しいけど、と付け足すと、光忠がお願いするよ、と笑った。
ご飯を食べ終えると、鶴丸に声をかけられた。

「主、折角月が綺麗なんだ、縁側で飲まないか？」

「そうだね。光忠ー、お酒くれる？」

光忠がお酒をお盆にのせて、渡してくれた。

縁側から見える庭は綺麗に手入れをしていたので、月とともに見ていて気持ちがいい。

「ほら、主」

「ありがとう鶴丸」

お酒を煽り、一息つく。

「主、君は何故俺達を受け入れたんだ？」

「…君達を放って置けるわけないだろう？あと受け入れたのは私の意思だよ。政府から言われたけど。
まぁ、わかりきってはいたんだよ、いつかは五虎退だけではなりたたなくなること」

ふむ、と鶴丸がまたお酒を煽った。私はそのまま話を続けた。

「最初から認めてもらおうとも思っていなかったし、そのために刺されることだって予想していたさ。ただ、五虎退のおかげでそんなことなかったけどね。勿論、私は君達が来ると決まった時、認めてくれた時、とても嬉しかったよ」

私は鶴丸や五虎退含め、自分の本丸の仲間である皆がすきだからねとつけたし、また一口お酒を煽った。