鳩サブレ美味いよな(( ページ8
余計なこと言って飛び立つ閃を余所に、刀をしまって町に入る。
羽織は着てるので隊服は見えない
何となく変な格好の人、で済むだろう。
…それも嫌だけど。
暫く辺りを散策したが、活気があって彼方此方で色々な人の声が聞こえ、正直鬼とは無縁とも思えてきた。
『本当に鬼居るのかなぁ』
聞き込みをしてもあまり良い情報は無い
割と大きい町だから違う場所なのだろうか。
というより何か忘れて居る気がするんだけど…
「ぁ_」
「おい聞いてるか_って何処行った!?」
あ、みたらしの良い匂いがする。
この和菓子屋さんは美味しいと見た。
何か菓子でも買って行こうかな
おはぎとよもぎ餅もあるね。
耀と師範の好物だったなぁ…
あ、師範へのお土産にしようかな
『あの、すみませんお母さん。このみたらし団子とおはぎとよもぎ餅を3つずつください』
「あいよ!お、恋人連れかい羨ましいねぇ。兄ちゃんが払うんならオマケしとくけど、如何する?」
『はい?』
何を云ってるんですか、と聞き返そうとしたときだった。
「_いくらだ?」
耳元で聞こえた囁くような低音に、ビクッとしながら思わず左に振り向く。
視界には、小豆色の羽織
__まさか
僅かな鬼殺隊プロフィールの記憶を頼りに思い浮かべながら上を見上げる。
この声は、羽織は_
『__冨岡、さん』
「……」
え、無言?もしや人違い?
_いやいや、でも髪後ろで結んでるし、何気顔整ってるし、無表情で半々羽織だし…
というか言葉足らずな所は疑いようも無く冨岡さんじゃないか!!(失礼)
『_あの、やっぱり冨岡さ』
「はいよ!みたらしとおはぎとよもぎ餅3つ!こんな美人さんなんだから、大事にするんだよ!!」
遮られてしまった。
美人さん?お、私ですかね知ってます((
__おい待て私。
別に冨岡さん恋人じゃ無いですが!!?
『あ、あのお母さん!?私別に_ってぁああ!!
いだだだだだだ!!?』
「あらあら、初々しいわぁ〜」
和菓子屋のお母さんに誤解を解くべく向き直ると、腕があらぬ方向に曲がる←
原因の冨岡さんが、流れるように菓子を受け取って、私の腕を摑んで引っ張っていく。
『いだだっ!いだだだ冨岡さん痛いですいい加減離せ下さい!!!』
道の反対まで歩いて漸く手を離してくれた
「……」
そして無言で見つめる美形←
え、本当に何なんですかコレ
その美形で私殺す気ですか。そーですか。
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餅月 猫(プロフ) - 続きを!お願い!!します!!!更新待ってますっっっ!!! (2021年6月30日 1時) (レス) id: 13a520387c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇月 x他1人 | 作成日時:2020年5月21日 22時