【鬼滅の刃】色々設定盛り込みすぎな転生少女は全員の幸せを願う・壱 (ページ26)

今日:11 hit、昨日:5 hit、合計:22,727 hit

当たりが強いページ26

しのぶ「私は事実、鬼の頸を斬る事ができません」

殴られたところが痛いので黙って聞く。

しのぶ「…姉のように鬼を斬れなくてもいい。
でもせめて、姉の手伝いがしたかった。いつ死ぬかも分からない危険な所に、姉だけが赴くのが嫌だった、苦しいし悲しかった。

……できることなら、姉と代わりたかった」

『……』

表情を見せないように俯いているけれど、地面に座る私からは見えてしまう。

＿＿とても、苦しそうな顔。

しのぶ「さんざん色々な人からやめろと言われました。私は貴方も同じだって決めつけてるし、正直に言えば今もそう言うと思ってます。

私が貴方が嫌いって言うのは私の勝手な我儘だって判ってる。

……でも、私より少し背丈が高いだけ！

殆ど変わらないなのに、貴方には日輪刀が握れて私には握れない！＿姉を守れない!!

＿＿それがとても悔しかった!!」

ここに来て実感してより苦しみが理解できる。

恐怖や憎悪、苦悩だけじゃない。
愛とか恋とか、思いやりみたいな優しいもの…

前世ではここまで敏感に感じる事は無かった感情だ。

少なくともそれ位、目の前で叫ぶ彼女は苦しそうだった。

『……でも、諦めてはいないんでしょう？』

しのぶ「！」

…だからこそ彼女達は前を見て生きてほしい

明るく、笑顔で。

『後ろの実験器具、今も化学反応が起きてる。それにさっき廊下でポンって音も聞こえたし…
差し詰め毒だよね。鬼への手段でしょう？

そうやって別の手段を考えてるって事は、まだ諦めてない。

そういう人に私は“止めろ”なんて無駄な言葉はかけないよ。現に私がそうだし…』

もし私が言われても諦めるつもりは無いからね

しのぶ「……これが何をやってるか、判るの？」

『んー？まァなんとなく、ですが』

化学とかで似たような器具使って実験したし。

後は原作の知識のままだし。

植物の毒とか化学の範囲なら少しは判るかと。

……ボッチで悪かったな←

しのぶ「…っ、あの」

『どうしましたか？』

しのぶ「…実はこの毒、効果が弱くて改良したかったんです。

それで少し苛ついていた部分もありました…改めてごめんなさい。

その、どうしても最後の改良が上手く行かなくて…貴方に聞くのも可笑しい話だけど、良ければ見てもらえません…？」

『！…い、いいんですか!?』

しのぶ「効率が良いと思っただけです。分かんなければ結局自分でやるしかないけれど…」

『やります!!是非!!』