鍛錬の成果 ページ40
｢アァ…ぁ、…｣
『どうか安らかに』
これで二十五体目…
沢山の人が逃げながらも戦っている
どうやらもう一人、腕の立つ少年が居るらしい
色んな人を助けた時に云われたからね。
明日が最終日。
これなら何とかなりそうだ
｢〜〜っぁあまたかよ!!!｣
『！』
叫び声。そしてそっち側から鬼と人の気配
『助けに行かずしてこれなんというｯ!!』
呼吸を駆使して一目散にそちらに向かう
居た！
“夢の呼吸 陸ノ型 夢心地”
飛び出す勢いそのままに、自身の回転を加えて刃の速度も増した攻撃
一閃で的確に鬼の頚をはねる。
｢ぅうわあああ!!｣
『あの、大丈夫ですか？お怪我は…』
あ。
｢ハイ！大丈夫だよ!!ありがとう!!｣
『＿＿＿村田さんだ』
｢あああ俺女の子に助けられるなん……え？｣
……。
『あ、いえ』
｢え？あの、どうして俺の名前｣
｢＿んぅ…ぁび、｣
！
村田さんの後ろに居る少年は＿＿
『あの、その人』
｢あ！そうだこの人、鬼にやられて傷を負っていてそれで…！｣
『＿貴方が守ってくれてたんですね。ありがとうございます』ﾆｺｯ
｢え、あ、いえ!!｣
あぁ。
後ろに居るのは、紛れもなく冨岡義勇だ
彼は頭から血を流して倒れていた。
『…簡単な治療しか出来ませんが』
そう云って手持ちの包帯を巻く
師範が持たせてくれたやつ、役に立って良かった
｢うわあ…手当上手いですね｣
『まあ、それなりには。＿あの』
｢ハイ｣
それにしても、だ。
冨岡さんが居るってことは、腕の立つ少年って矢張り彼だよなぁ。
『もう少し此処で彼を見ててくれませんか？』
｢エッ…わかりました…｣
それにしても何だろ、村田さんが原作以上にしどろもどろで頼りなさげ(ごめんよ)
『多分、すぐ戻ってこれるはずですから』
｢えっ多分!?って速ｯ!!｣
まだ鬼の気配はある。
つまり、あの子が何処かいるはずだ。
＿そしてアイツも。
＿＿どうか、間に合え。
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作者名：闇月 x他1人 | 作成日時：2019年10月22日 3時
