5 ページ5
You side
。
小さい頃から 1人は嫌いだった。
『 ママ、もう行っちゃうの? 』
「 ごめんね、夜勤で..
ちゃんとお留守番してるんだよ? 」
まだ6歳のあたしには、
ママの言うことが絶対で 嘘も偽りもないと思ってた。
" 1人でいるのって怖くないの? "
学校に行くと 友達が口を揃えて言う。
寂しいし 嫌だけど、
何故か怖くはなくって。
それはきっと 夜勤で頑張ってるママとパパの
頑張ってる姿が目を瞑ると浮かぶから。
『 帰ってくるまでの我慢だよ!
夢見て朝になれば 2人に会えるもんっ 』
あたし小さい時 ママとパパみたいな家庭を持ちたいって
ずーっと思ってたんだ。
仲良くて お互いやることはちゃんとして。
けど、こんな小さい頃の自分なんて
2人にどんな裏があるのか 全然知らなかった。
・
大人へと徐々になるにつれ、
ママとパパの様子がおかしいと気づいた。
夜中大きな声で何かを言う2人
バタンとドアを開けて行く音。
きっとあたしがちっちゃな頃から
2人は仲良しなんかじゃなかったんだと思う。
あたしが大きくなるまで、
仲のいい夫婦を偽ってたんだ。と気づいた時、
全てが怖くなった。
1人でいるのすら、怖くて。怖くて。
中学生になった頃、
ママはどこかへ出ていった。
女の子の大事な日が初めて来た時も、
好きな人ができても、
すぐ近くにいるはずのママがいないこと酷く悔やんだ。
パパじゃ嫌だって、何度も我儘を言った。
それから反抗期を迎え パパとの関係は悪くなるばかり。
頭を抱える所を見るのは しょっちゅうで、
そのストレスを発散するためにギャンブルに手を染めた。
全てはあたしのせいだと思ってる。
パパには申し訳ないことをした。
だから、少しは羽を伸ばして欲しくて..
あたしは大人になったから大丈夫だよって意味を込めて
家を出た。
『 こんなんじゃまだまだ子供だよね.. 』
結局、仲が悪い2人でも あたしのことを見ててくれた。
家庭をやりくりする為に 夜勤で頑張ってくれた。
なのに その期待に添えなかった自分が悔しい。
パパには自由になってほしいの。
だから、家には帰れないの.....
。
588人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Яёй?(プロフ) - 光華さん» 実は私も読む側だったりするので、こういう話好きな気持ちよく分かります!なので、自分で書いてみたんですが....温かいコメントいただけてとっても嬉しいですっ!最新頑張りますね! (2017年6月26日 1時) (レス) id: 50c853a436 (このIDを非表示/違反報告)
Яёй?(プロフ) - くろねこさん» こちらこそ温かいコメントをありがとうございます!作者とても嬉しいです!! (2017年6月26日 1時) (レス) id: 50c853a436 (このIDを非表示/違反報告)
Яёй?(プロフ) - Mikaさん» お待たせさせてしまい申し訳ないです....頑張ります! (2017年6月26日 1時) (レス) id: 50c853a436 (このIDを非表示/違反報告)
光華 - 更新、楽しみにしてます! (2017年6月20日 22時) (レス) id: b921345440 (このIDを非表示/違反報告)
光華 - 初めまして。J.S.B.LOVEの雰囲気がとても伝わってきて、あの隆二くんかっこいいよなーとニヤニヤしながら、読ませていただきました!笑 こういうお話が好きなのですが、なかなか出会えなかったので、見つけることができて、嬉しいです!笑 (2017年6月20日 22時) (レス) id: b921345440 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Яёй? | 作成日時:2017年3月22日 5時