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Ryuji side
。
そんな出逢いがあった日から、
臣とは驚くほど仲良くなった。
H「 へぇ。じゃあ家なき子なんだ 」
家出して毎日 先輩の家に居候。
学校なんて行く意味もないと思ってる。
『 てか、学ランだけど。学校行ってんの? 』
H「 今月1回も休みナシ。朝から登校してる 」
『 は?!まじで 』
意外だった。
今まで見た不良は 学校なんて行かない奴ばっかだから、
臣もそうだと思ってた。
H「 朝、強制的に起こされんの。 」
『 あー、ナオトさんだっけ? 』
ここ数日間で 何度か聞いた名前。
臣もそこで居候しているらしい。
H「 そう。まじ過保護だわな 」 笑
うざったそうに言うけれど、
優しい眼差し。
『 ........羨ましいな。 』
俺にもそう言ってくれる人が欲しい。
けど現状的に 無謀だ。
H「 遊び来いよ。ユニークな奴らばっかだから 」
『 おう、いつかな。 』
....いつか。 行ける日が来るんだろうか。
話聞いてる分 いい人達ばかりで、
元の世界に帰りたくなくなるんじゃないか。
それが怖くて踏み出せなかった。
.
「 隆二、おめーも呑むか? 」
『 ...いや、今はいいっす 』
グダグダに酔っ払った先輩。
小さな部屋を取り巻く煙草の煙。
大音量で流れる興味もない音楽。
( 抜け出してぇ。 )
けど、んな簡単じゃない。
ってことは自分が 1番分かってる。
「 てめぇ最近ノリ悪りーよ? 」
「 楽しく呑もーぜ?隆二〜 」
あぁ、俺このまま落ちこぼれてくのかな。
なんて思ったら 怖くなった。
『 いいっす。もう顔出さないんで 』
" 嫌になった時でもなんでも 顔出せよ。
皆にはもう隆二の話してあるし "
後ろから聞こえる怒鳴り声を無視して、
ひたすら走った。
臣の言った言葉を何度も頭で繰り返しながら。
.
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Яёй?(プロフ) - 光華さん» 実は私も読む側だったりするので、こういう話好きな気持ちよく分かります!なので、自分で書いてみたんですが....温かいコメントいただけてとっても嬉しいですっ!最新頑張りますね! (2017年6月26日 1時) (レス) id: 50c853a436 (このIDを非表示/違反報告)
Яёй?(プロフ) - くろねこさん» こちらこそ温かいコメントをありがとうございます!作者とても嬉しいです!! (2017年6月26日 1時) (レス) id: 50c853a436 (このIDを非表示/違反報告)
Яёй?(プロフ) - Mikaさん» お待たせさせてしまい申し訳ないです....頑張ります! (2017年6月26日 1時) (レス) id: 50c853a436 (このIDを非表示/違反報告)
光華 - 更新、楽しみにしてます! (2017年6月20日 22時) (レス) id: b921345440 (このIDを非表示/違反報告)
光華 - 初めまして。J.S.B.LOVEの雰囲気がとても伝わってきて、あの隆二くんかっこいいよなーとニヤニヤしながら、読ませていただきました!笑 こういうお話が好きなのですが、なかなか出会えなかったので、見つけることができて、嬉しいです!笑 (2017年6月20日 22時) (レス) id: b921345440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Яёй? | 作成日時:2017年3月22日 5時