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You side
。
『 そこ、右! 』
R「 ...ちょ、言うの遅っ。通り過ぎちゃったよ 」
日が完全に沈もうとしている頃、
あたしの地元へと着いた。
今は 駅から家までの道案内中。
『 じゃあもう曲がる方向に体ずらすね 』
R「 まって、めっちゃくすぐったい。それ! 」
脇腹を掴んで指示するものの、
運転しながら暴れる隆二くん。
『 怖いから暴れないで 』
R「 絶対口で指示して。事故りそう 」
信号待ちで騒いでれば、
歩道を歩く高校生がこっちガン見。
「 やば、かっこよくない〜!? 」
「 えーちょっといかつ過ぎ 」
「 そこがいいんじゃんっ 」
完璧隆二くんのことで、
言われてる本人は知らん顔。
R「 てかさ、すげー大事なこと忘れてた。
高校どーしてんの? 」
Jkから繋がったんだろうか、
そんな質問をされた。
『 家出する前にきちんと退学届け出しました 』
元々そこまでいい高校じゃなかったし
辞めたことに悔い無し。
R「 勿体なっ! 」
まぁ、大体の人はこう言うだろうけど。
本気で家を出るには 高校が邪魔でしかなかったから。
『 隆二くんは? 』
R「 まぁ、ぼちぼち? 」
『 行ってないのね 』
R「 受験日寝坊してさ。
走ってったのに間に合わなかったわな〜 」
あー、懐かしい。なんて呟きながら
一瞬曇った顔をあたしは見逃さなかった。
・
『 到着です 』
つい2日前までココに居たのに、
ひどく懐かしい感覚に襲われた。
R「 いい家じゃん 」
『 アパートなのに? 』
R「 一人暮らしに最適そう 」
ここに昔まで3人詰まってたんですけど。
褒めてるんだか貶してるんだか.....
彼はたまに分からないことを言う。
『 ただいま 』
最初は一人で行きな。と隆二くんは外待ち。
一応駐車場にはパパの車あったから いるかもしれない。
意をけして入ると 部屋は真っ暗だった。
『 ....コンビニ弁当ばっかり。 』
部屋はちょっと散らかってて、
テーブルには食べ終わったお弁当。
パパ料理うまいのに。
なんで作らないの?なんて疑問に思ってれば
ぐしゃぐしゃに丸められた紙を見つけた。
広げてみると あたしが書いた置き手紙で、
( こんな風にしなくてもいいじゃん。 )
扱いの酷さに ガックリした。
。
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Яёй?(プロフ) - 光華さん» 実は私も読む側だったりするので、こういう話好きな気持ちよく分かります!なので、自分で書いてみたんですが....温かいコメントいただけてとっても嬉しいですっ!最新頑張りますね! (2017年6月26日 1時) (レス) id: 50c853a436 (このIDを非表示/違反報告)
Яёй?(プロフ) - くろねこさん» こちらこそ温かいコメントをありがとうございます!作者とても嬉しいです!! (2017年6月26日 1時) (レス) id: 50c853a436 (このIDを非表示/違反報告)
Яёй?(プロフ) - Mikaさん» お待たせさせてしまい申し訳ないです....頑張ります! (2017年6月26日 1時) (レス) id: 50c853a436 (このIDを非表示/違反報告)
光華 - 更新、楽しみにしてます! (2017年6月20日 22時) (レス) id: b921345440 (このIDを非表示/違反報告)
光華 - 初めまして。J.S.B.LOVEの雰囲気がとても伝わってきて、あの隆二くんかっこいいよなーとニヤニヤしながら、読ませていただきました!笑 こういうお話が好きなのですが、なかなか出会えなかったので、見つけることができて、嬉しいです!笑 (2017年6月20日 22時) (レス) id: b921345440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Яёй? | 作成日時:2017年3月22日 5時