【HUNTER×HUNTER】運命とは残酷なものである。

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「おや、行っちゃうのかい◇」

『無駄に殺されたくもないですしね…！』



これ以上ここにいて得るものは無い。

ヒソカはゴンくんに興味があるみたいだし。不安だけど、今のヒソカならきっとゴンくんを殺すようなことはしない。不安だけど。

監視カメラを設置しにくい地形だからか、そこそこ手練れのハンター協会の人間が私たちを監視しているのは知っている。
変に誤解されたり面倒になったら嫌だし、私はここで。

毒で倒れた男の子と元気な変態を放置して、私は一足先に森の中へ消えた。絵面やばい





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今更ながら、毒で動けないゴンくんとヒソカを二人にしてきて本当によかったのか気になる。
殺す気もなくポイントもあるヒソカが、必要以上の手出しはしないと思うけど…。

結構離れたところに来ちゃったけどやっぱ戻るべきか…。



「A！」

『わ！……、キルア…？』


顎に手を当てて、戻って様子を見に行こうか迷っていたら、突然頭上からかかった声に驚く。
ひー、めっちゃ気を抜いていた。

声が聞こえた方…上を見上げると、キルアがすぐ側の大きな木の枝に座っていた。
危なそうな人じゃなくてよかった…。



「おま、油断しすぎ！俺じゃなかったら死んでたぜ？」

『キルアでよかったよ…』



木から飛び下りて私の横にやってきたキルア。
この広い島でたった数日しか経ってないのに、よく会うなぁ。二回目だけど。



「それより聞いてくれよ！」



キルアはポケットから199と書かれたプレートを出して私に見せた。
おー！ターゲット見つけたのか。



「これ、さっき貰ったんだけど。相手がぜんっぜん張り合いなくてさー！」

『ここにキルアより強い人なんてあんまおらんて…』

「そーだけどさぁ」



キルアはターゲットである199番のプレートを不満そうに見てポケットにしまった。
けど、『何はともあれ、おめでとー！やったじゃん』と撫でてやると、やめろと文句を言うわりに、まんざらでもなさそうにしていた。



「ま、そんなわけで暇してたんだよねー。そしたら丁度Aが通りかかったわけ！」

『残念ながら面白いなにかを提供できるわけじゃないけどね』

「つっまんねー！あ、Aはポイント集まった？」

『あーうん、あと一点だから…』



うしろの彼から……と言いかけて言葉に詰まった。
……。めっちゃ忘れていた。



「おー！じゃお前のことつけてた奴……あら？もういねーの？」

『……彼は死にました…』

「は！？」

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