29 (ハンゾー視点) ページ31
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『ハゲ氏ハゲ氏』
「ハンゾーだっつってんだろ殴るぞ！」
『今私が、押すなと書かれた怪しいボタンをプッシュしました。すると前と後ろから同時に何かがくるんだけど、これは避けれる気がしねぇわ…』
「押すなってかかれてんなら押すなよ！なに、は？何が来んの！？」
『耳澄ましみて』
「？？」
ゴロゴロと聞こえた。
多分岩かなんかが転がって来る音。
……ほら、コイツは俺より早く気づいた。
ボタンを押した張本人ってのもあるんだろうけど、仕掛けは分からないのだから気づくのは俺が早くても不思議じゃねぇのに。
って俺が考えているのを知ってか知らぬか、300番のこの女はピタリと歩く足を止めて顔を歪めていた。
俺も手首が繋がっている以上止まるしか無いのだけど。
『アチャーこれこのままだと潰されんじゃね？』
「お前なんで余裕なの？俺すげぇ焦ってんだけどお前が冷静すぎて怖い」
『忍法とかでよけれん？』
「俺一人ならともかく無理に決まってんだろーが！」
焦ることなくふざけたことを抜かす女に一瞬俺も変に落ち着いたが、前方からすごい勢いで岩が転がってきたことに一気に焦った。
コイツ抱えて後ろに戻るか？
いや、後ろからも音がする。
え、これ死ぬの？
『くそ、これは仕方ねーわ』
「え、は？おい！」
『ごめん手ェ握るよ』
「！？」
女は錠で繋がれた右手で、同じく繋がれている俺の左手を握った。
ちょっとだけ柔らかい手に、こんなに口は悪くてもやっぱり女なんだな、と思ったのはさておき。
手を繋いでどーすんだよ！！
と前方も後方も岩が見えてきたところで、焦りが最高潮になる俺。
砕く？いやいや流石に無理だろ！
飛ぶ？天井低くて意味ねーわ！
端による？岩でかくて隙間がない！
じゃあどうすんだよ！
「おい、」
『大丈夫』
「、」
女が、余裕そうに笑った瞬間。
ふわりと。
微かに、宙に足が浮く感覚がした。
「……ッ、？」
思わず瞑ってしまっていた目を開くと、俺は変わらず地面に立っていた。
変わっていたことは、目の前と背後に迫ってきていた巨大な岩が無くなっているということ。
それと明らかに場所も変わっていて、どこか広場みたいなところにいた。
驚いて、瞬きを繰り返す。
なぜか女は横で息切れしていて、『短距離でも仲間連れはつら…』と呟いていた。
少し遅れて、女と俺が合格したと放送が流れた。
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ノーレー(プロフ) - 久々にHUNTER×HUNTERにハマって帰ってきたらパスワードかかってたんだが…悲しすぎてつらい (5月2日 17時) (
レス) @page19 id: 2e479ce041 (このIDを非表示/違反報告)
みりん。(プロフ) - 久しぶりに見たら続編にパスワードが…… (2020年3月3日 2時) (レス) id: 7d98ce980d (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - とても面白いです、、、！続編見たいのにパスワードが、、、（ ; ; ） (2020年2月24日 19時) (レス) id: f5ceaf5555 (このIDを非表示/違反報告)
あおり - 更新楽しみに待っています！久々に見ようと思ったら無くなってて焦ったんですが、また戻っててよかったです！面白い作品です！気長に待ってます！頑張ってください(*¨*) (2020年1月13日 22時) (レス) id: 33577d4864 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキューlove - ハイキューの方もハンターハンターの方も何回読んでも笑えます。未確認さんの書き方大好きです！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2017年7月25日 12時) (レス) id: 71aedbb3ec (このIDを非表示/違反報告)
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