【HUNTER×HUNTER】運命とは残酷なものである。

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『……取れた…』



半分イルミさんに脅されて飛ばされたのもあるけど、思いの外簡単に卵を取ってくることができた。

着地の反動で糸がかなり沈んでくれたこともありしっかりと勢いも殺せて、なにより糸が太くて丈夫で私をしっかりと支えてくれた。そんなクモワシの糸に惚れる。

なんて思いながらも、一応糸に念をまとわせて超丈夫にしてから卵を頂いたんだけど。卵一つの代償であの巣はとても頑丈になりましたとさ！

そして上に上がる際は糸の柔軟性と反動、下から吹く風を利用させてもらい、無事に崖の上に戻ることが出来た。




それと、流石にキルアに私がいることバレたかな…？と思ったが、キルアは405番くんと私とは離れたところにいて、私には気づいていないようだった。

あんまり長いこと隠れていると怒られそうだから、そろそろバレてもいいんだけどな。


それより卵が美味しすぎてどうでも良くなった。
命かけてまで食いたいとは思わんけどな。



「二次試験終了、合格者42名！」



とにかく、二次試験は無事合格しました！





そのあと。

三次試験の試験会場へ向かうべく、私たち受験生はハンター協会が用意した飛行船へ乗り込んだ。
それで三次試験の会場につくまでまだ時間があるために、各自船内で楽にしていいとのこと。


……どうしろっていうんだ。

ギタラクル氏と一緒にいたいのもあるけど、これ以上一緒にいたら色々と悪目立ちしてしまいそうだし…。
ヒソカも一応話し相手になってはくれそうだけど、殺される心配もあるし論外だ。



……、適当に船内でも歩き回るとするかな。




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