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『イルミさんイルミさん』
「？」
『イルミさんて私がゾルディック家に来る前の話、知ってるよね』
その問いに、イルミさんは少しだけ動きを止めて私を見たあと、変わらず無表情で前を向いた。
あの仕事から2日経ち、次の仕事までまだ時間があると言うイルミさんと久しぶりにバーでお酒を飲んでいた。
勿論仕事をした現場に長居することは厳禁だから、あの国は出た。
並んでカウンター席に座り、お酒の入ったカクテルグラスに口をつける。先週まで長い間ゴンくんやキルアと一緒にいたから、こうやって飲むのは本当に久しぶりだ。
「まぁ父さんに聞いた程度は。それがどうかした？」
『やー、いい加減知っとこうかなと思って』
「へぇ。今まで気にしてなかったのに」
『まあね』
単刀直入に言おう。私には子供の頃の記憶がない。というかゾルディック家に来る前の記憶が全くと言っていいほどない。
両親が殺された事とイルミさん達が本当の家族でないことは知っているのだけど…。
父さんや母さんは両親の死を嘆かない私を随分と肝の据わった子だと評価していたけど、そもそも嘆く記憶がなく、未だに現実味すらない話なのだ。
密かに気になりながらも、過ぎたことよりは今を生きるのに必死で、そうしている間に大人になった。
「うーん、自分の両親を殺した奴らの名前くらいは知ってるよね」
『知らないです…』
「……」
そういえばハンター試験の最終試験前の面接で、ネテロさんがそんな感じの話をしてきた気がする。
知りたいかと聞かれ、どう見ても遊んでるだけで人に教える人の顔じゃなかったし、その時は私も私で特別気にしていなかったから断ったが、その後少しだけ気になっていた。
「そうだなぁ…別に口止めされてないし、教えてもいいけど。俺に利益は？」
『お金ならあるよ。私は次男や三男みたいに浪費家じゃないから。それに実は最近天空闘技場に行ってたんだ』
「まあ知ってるけど」
『なんで知ってるの？』
口座の残高くらいは知られてるだろうと思っていたけど、その口ぶりだと天空闘技場にいたことも知ってない？え？なんで？
そんな私に構わずイルミさんは話を続ける。
「さて、どこから話そうか。Aがうちに来たのは11だったね」
『…うん』
「多分自己防衛的なやつだよ。ショックすぎて色々と忘れようとしたんじゃない。例えば…両親に虐待を受けていた事とか？」
『唐突に重い話がきた！』
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うさぎもち - 私、この作品すっごく好きです！！！夢主ちゃんの性格もめっちゃ好きです！ (11月22日 16時) (
レス) id: 6ed501a3ba (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - パスワード教えてもらいたいです！この作品の続きが気になりすぎてねむれません！ (2020年4月29日 5時) (レス) id: be75996472 (このIDを非表示/違反報告)
ogofumi(プロフ) - 最近、H×Hにはまってこの作品を見つけ、虜になりました。この作品の続編にパスワード保護がかかっているのですが、パスワードって教えてもらえませんかね…？凄く凄く続きが気になります！ (2020年4月16日 14時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - 紅蘭さん» 不安定なペースですが、勿体ないお言葉までありがとうございます…！へへへ残念な性格ですが、そう言って貰えて主も喜んでいると思います。これからも頑張ります(っ'ヮ'c) (2017年5月27日 1時) (レス) id: d2e199629a (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - サメ子さん» コメントありがとうございます(*´∇｀*)そこらへんはしっかりブレない主です！ｗｗ ハイキューの方も！そう言って貰えて本当に嬉しいです！これからもよろしくしてやって下さい…！()応援ありです！ (2017年5月27日 1時) (レス) id: d2e199629a (このIDを非表示/違反報告)
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