□赤葦京治との出会い ページ7
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私が中一で弟が小六の時のゴールデンウィーク。両親の都合で私たち姉弟はゴールデンウィーク中、黒尾の家に預けられた。
当時は黒尾も研磨くんも中学生で特に部活が忙しいというわけでもなかったらしい。
だから私たちがいる間はほとんど一緒にいて遊んでくれた。別に頼んではないんだどね、黒尾とね、弟氏がね、遊びたいってね、うるさくってね。
まぁ、そういうことでその時はみんな大好きゲームをしていたんだけど。
ゲームでもチートを発揮しちゃう弟氏とプロ研磨くんのおかげでさ。
ゲームの腕前普通ですけど？？一般人ですけど？？なにか？？な私と黒尾は可哀想なぐらい惨敗して拗ねた。
その上負けた罰として二人でパシリに行かされたわけです。
『あのメンバーで罰ゲーム制よくない』
「つか俺あん中で一番年上なんだけど」
『私なんかレディなんだけど』
「……えっ？」
『くたばれ』
そんな軽口を叩きあいながら少し離れたところにあるコンビニで頼まれたものを購入した。
『そしてコンビニ出たら土砂降りとか喧嘩売ってるとしか思えん』
「天気予報すげぇ…」
『知ってたなら先に言ってくださいよ…』
コンビニの雨避けの屋根の下で、先程購入した商品の入っている袋を一つずつ片手に持ちながら二人並んで空を見あげる。これは暫く止まなそう。
『……傘買う？Bダッシュ？』
「決まってんだろ」
『ですよね』
すぐ横にぶら下がっているビニール傘の値段はどう考えても安くはないし、とてもじゃないが買う気にはなれない。
二人でズボンの裾を2回ほど捲って、息をついた。
「…っし、行くか」
『お先にどーぞ』
「はァ？一緒に行くだろ」
『私遅いから。合わせて濡れたらそのせいで濡れたってあとで文句言うだろ』
「言わねーよ！ほら、貸せ。荷物は俺が持ってやるから」
『いやほんといいから…』
それこそ申し訳ないだろう。君が無駄に私に気遣わないように先に遠慮してあげてるんだからさっさと行ってくださいってば。そう言えば「じゃあマジで行くぞ？」とやけに私を気にしまくってくる黒尾に『いいから行けよ』と言う。
傘を1本買えば解決するのに、その数百円の為に起きる小さなすれ違いを私だけが気にしていない。一瞬、本当に一瞬、複雑そうな顔をした黒尾に気づかない。
お互い健闘を祈る、と敬礼をひとつして、先に屋根の下から飛び出した黒尾の背中を見送った。やっぱり早い。
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未確認歩行物体(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます！！数年もたった今更にまとめての返信になってしまいすみません、全てのコメントは当時にちゃんと読ませて貰ってました…！完結してから随分経ってしまいましたが、新しくコメントくださった方もありがとうございます！ (2021年5月3日 13時) (
レス) id: d428059590 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - もうこの小説作ってくれた作者様に、感謝だわ。 ありがとうございます!(スライディング土下座) (2020年6月6日 18時) (レス) id: 8baac5d0e6 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - なんかひいおばあちゃんずるい。クロと誕生日同じだよ?!ぼくなんか8／20というなんという日にちだよ。あと1日早く生まれたかった＼(^o^)／ (2016年12月17日 17時) (レス) id: ef4590e231 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - それから未確認さん、今までありがとうございました！未確認さんへの作品を作ったのでぜひ見てください。http://uranai.nosv.org/u.php/enq/mikakuninn/ (2015年11月2日 18時) (レス) id: e5350613f4 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - 実は、未確認さんへのメッセージを書いた作品を作りました。これを見ている読者の方はぜひ、参加していただきたいです！ (2015年11月2日 18時) (レス) id: e5350613f4 (このIDを非表示/違反報告)
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