□木兎光太郎との出会い2 ページ22
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そのあと黒尾にスマホを押し付けて私は怒鳴りすぎて喉が渇いたので一階におりた。
それから少しして黒尾も続いて降りてきたところを見ると電話は終えたらしい。
いやでもなんでわざわざ降りてきたの…。
なんて思ってたら何かニヤニヤしてる黒尾に私は眉間を寄せた。
『……なに』
「今から木兎来るから」
『は?』
「近くにいるらしくてさ。お前と会ってみたいついでに遊びに来るって」
『は??』
そして唐突に言い渡された意味の分からない迷惑すぎる宣告。
逃げよう。
「どこ行くんだよ」
『研磨くん家n』
「黒尾ー!お邪魔しまーす!」
「あ、きた」
『あれ!インターホン鳴った!?』
そして逃げ遅れてしまった以前にインターホンも押さずに突入するという暴挙に出た彼はやっぱ黒尾の友達だなと再度納得。
玄関を覗くと黒尾並みに独特な髪型をした男がいて類は友を呼ぶか…ってしみじみ思ったのは別の話。
本題のソイツ、木兎さんは私を見て「お前が黒尾の彼女!?」って目を輝かせ、た?
……ん??意味が分からないよ。
そんな恐らく頭上に数個はてなを浮かべているであろう私を黒尾は後ろから抱きしめて肩に顎を乗せてきた。
え、は?
「よく来たな木兎。コイツが俺の彼女のAでーす」
「ちくしょー!マジで先をこされたー!」
はい察しましたありがとうございます。
黒尾が木兎さんに面白半分で私のことを彼女と教えたに違いない。
それを木兎さんは信じたんですねはい。
『取り合えず黒尾バルス』
「ぎゃあああ目があああああ」
「黒尾!?お前の彼女こっわ!」
『こんにちは木兎さん。黒尾のいとこの九条Aです』
「エッ!?」
『いとこです』
黒尾に目潰しを決めて木兎さんに自己紹介する。
木兎さんは目を押さえてうずくまる黒尾と愛想笑いの私を交互に見てから自分の目を隠しながら私に挨拶してくれた。
そんな誰これ構わずバルスしないから。
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黒尾の部屋にて。
「彼女じゃなくていとこだったのかよ!」
『黒尾のアホがすみません』
騙されたー!と素直に悔しがる木兎さんに意外に嫌な人ではないかも、って思った。
「ところで黒尾のいとこ!」
『九条Aです』
「A!」
『いきなりの名前呼びだと!?』
「お前が貧乳派なのは自分が貧乳だからか!?」
『やっぱクズだったー!』
失礼という言葉を辞書で一万回は引こうか。
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ネタギr
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未確認歩行物体(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます!!数年もたった今更にまとめての返信になってしまいすみません、全てのコメントは当時にちゃんと読ませて貰ってました…!完結してから随分経ってしまいましたが、新しくコメントくださった方もありがとうございます! (2021年5月3日 13時) (レス) id: d428059590 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - もうこの小説作ってくれた作者様に、感謝だわ。 ありがとうございます!(スライディング土下座) (2020年6月6日 18時) (レス) id: 8baac5d0e6 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - なんかひいおばあちゃんずるい。クロと誕生日同じだよ?!ぼくなんか8/20というなんという日にちだよ。あと1日早く生まれたかった\(^o^)/ (2016年12月17日 17時) (レス) id: ef4590e231 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - それから未確認さん、今までありがとうございました!未確認さんへの作品を作ったのでぜひ見てください。http://uranai.nosv.org/u.php/enq/mikakuninn/ (2015年11月2日 18時) (レス) id: e5350613f4 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - 実は、未確認さんへのメッセージを書いた作品を作りました。これを見ている読者の方はぜひ、参加していただきたいです! (2015年11月2日 18時) (レス) id: e5350613f4 (このIDを非表示/違反報告)
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