【ハイキュー】ねえねえ、女の子は顔じゃないらしいよ。

25　愛が伝わんないって泣かれた ページ41

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ぼんやりと昨日のミーティングの話を振り返る。

烏野高校排球部はあと数日後に大会が迫ってるらしい。
マネージャーのくせして開催日や対戦校すら曖昧にしか覚えていない私。だって、、、興味ないし？

第一、バレーに興味0でルールも何も知らない私をバレー部に入れる時点で間違ってると思うんだよね退部で許す。



ーーとりあえず。





『なんでお前は毎回私の家に来んの？ 及川さん？』

「朝練行く前にちょっとね☆」


及川徹は天才ではない。クソである。



「知ってる？烏野が三回戦まで勝ち上がってこれたら俺たちと当たるんだよ」

『昨日知ったよ』

「昨日！？」



今更ながら昨日、ミーティングついでに菅原さんに見せてもらったトーナメント表。
もし常波？ってとこと伊達工？ってとこに勝てたら青葉城西に当たるらしい。申し訳ないけど対戦校とか至極どうでもいい。



「ま、それ以前に烏野が負けたら終わりだけどね」

『そだね』



ほら、返事してやったからとっとと帰れ。なんで靴脱いで上がってくるかな。
岩泉さん個人なら歓迎っつったけど及川個人はいらないので誰かお持ち帰りしてくれませんかね？



「そこでA、俺と賭けをしない？」

『しない』

「断るの早い！聞くぐらいしてよ！」



いいから真面目に帰れよ！今何時だと思ってんの！？朝！朝の五時！AM5:00！！

私はそんな時間に鬼の着信で叩き起こされたわけです！インターホンなんか押されて両親が起きちゃったら私が殺されるからな！



「それで賭け内容なんだけどさ、」



及川は靴を揃えると室内のリビングのソファに腰を下ろした。
あああ…我が家は及川さん家の徹くんに侵食されるよ……。



「もし俺たちと烏野が試合で当たって」

『……あー』



これはもう拒絶したとこで無駄だから適当に返事を返す。話し終わったら絶対に帰れよ。



「その試合で俺たちが勝ったらさ、A、俺と付き合ってよ」

『没。さっさと帰りな』

「ひどい！」



何を言い出すかと思ったら。そんなことしたら私の人生はお前のファン()にやられて滅ぶっての。



「俺は本気でAのこと好きなんだよ！？」

『私の運命をバレーなんかに左右されてたまるか』



とりあえず至急岩泉さんに連絡して連れてって貰った。一家に一台岩泉さんの時代はまだかな…。




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