15 年上とか関係なくクズ ページ20
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部活を終えて帰路についた。
澤村さんらに一緒に帰らないかと誘われたけど潔子さんいないから断った。ごめんね日向くん今度一緒に帰ろうね。
ということでさっさと帰宅、しようと思ったんだけど。
今日は漫画雑誌の発売日だと思い出してコンビニに立ち寄った。
「おい」
『……』
「無視するな」
それでコイツと遭遇とか私どんだけツいてないの?
死ぬの?
『あれ牛島若利さんじゃないですか久しぶり』
「お前は相変わらずだな」
『どう相変わらずなんですかね』
コイツマジ無理。
前も言ったけど牛島とは中学校が一緒だった。
友達に誘われて男子バレー部のマネをやって知り合ってしまった牛島。学年も違う上に、バレーにクソほども興味ない私にわざわざめっちゃ絡んできた記憶はしっかりと覚えている。
そのあまりにのしつこさとウザさによって私は対年上態度を断念。不可抗力である。
『それより牛島若利さんともあろう方がなにか御用で?』
「お前を見かけたから来ただけだ」
『どんだけ私のこと大好きなの!!!?』
じゃあ私が女子トイレに入ってったらついてくるのかよ怖いな!
だいたいコンビニで立ち読み中に話しかけられるとか気まずすぎて笑えないからね!そしてそれがたまたまイケナイ雑誌だったときなんて死にたいからね!
「お前はいつもそんなものを読んでいるのか」
『誤解すぎる。たまたま開いだけです』
「……」
『誤解って言ってるのに……』
たまにあるじゃん……女性でもちょっと気になっちゃうやうなアダルティな雑誌の表紙。え、ない?そうっすか…。
『ま、頭が超優秀な人にはこういうロマンは分かりませんよね……』
「何が言いたい?」
精一杯の嫌味をかます私に牛島は眉間を寄せて私の手にあった本を取り上げると元の場所に戻した。牛島の手にその本とかシュールすぎて笑う。
「こんなところでこんなくだらない雑誌を読んでいる暇があったら早く帰って体を休めるか勉強でもしろ」
『お父さん?』
「? 違うだろ」
『マジレスキツい』
泣きながら駆け足で帰った。
そして本命の漫画を買うの忘れたので二度泣いた。
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未確認歩行物体(プロフ) - みそ汁さん» みそ汁さん、数年ぶりに占ツクを開いてまたこの作品を読みたいと思って貰えたこと、感無量です;;本当にご丁寧にお気遣いまでありがとうございます!みそ汁さんも体調にお気をつけて、また久しぶりの占ツクLifeを楽しんでくださいね( ´ ▽ ` )/ (2021年5月3日 13時) (レス) id: d428059590 (このIDを非表示/違反報告)
みそ汁(プロフ) - 数年の時を経てふと読み返したくなり、占いツクールに戻ってきたのですが、作成時から7年経って尚とんでもないhit数で、時を超え愛される作品を作られる作者様への尊敬の念が凄まじいです。寒暖差が激しいこの季節、どうかご自愛ください。 (2021年4月17日 14時) (レス) id: 3f9c9ee0c4 (このIDを非表示/違反報告)
rinrin - うわああ!再公開本当に嬉しいですううう!!この作品が大好きすぎて毎日毎日確認しにきてました…!素敵な作品、本当にありがとうございます!!! (2020年1月2日 22時) (レス) id: 2c177e417b (このIDを非表示/違反報告)
やよい - それから未確認さん、今までありがとうございました!未確認さんへの作品を作ったのでぜひ見てください。http://uranai.nosv.org/u.php/enq/mikakuninn/ (2015年11月2日 18時) (レス) id: e5350613f4 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - 実は、未確認さんへのメッセージを書いた作品を作りました。これを見ている読者の方はぜひ、参加していただきたいです! (2015年11月2日 18時) (レス) id: e5350613f4 (このIDを非表示/違反報告)
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