【ハイキュー】ねえねえ、女の子は顔じゃないらしいよ。

13　実は似た者同士？ ページ18

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「お、九条！」

『げっ、西谷さん』

「げってなんだ！」



売店でパンを買い終わったところで西谷さんに遭遇。思わず口が滑ってしまった。
それに「お前先輩には敬意を払えよ！」と頬をふくらませてプンスコ怒る西谷さん。周りからみたら可愛いだけなんですけどね。

悪いけど私は初対面があんなんだったので…ちょっと…。



「お前弁当じゃねぇの？」

『めんどくさいじゃないですか…』



そういうとお前女子を見習えよーって言われたけど女子ですから？立派な女子ですから？
まぁこの人は無意識に言っていると思うので反発したとこで無駄すぎる。だから怒りを辛うじて堪え私はレジ袋からパンを取り出す。



『ん、そういや西谷さんも売店ですか？』

「あぁ！俺はもう食った！」

『はや』



食べるの早いんですね、と返してパンの袋を破って激辛麻婆パン本体を取り出す。うわ、匂いえぐ…。



「お、そのパン菅原さんが好きなやつじゃねぇか！」

『マジで言ってます？』



見間違いじゃないですか？とパッケージを見せたけどこれだと頷く西谷さん。

嘘だろ…。こんな意味不明なもの菅原さんが好んで買ってるのかマジか。
私は決して好きで買った訳じゃないからな。これかたくあんロールの究極の二択だったから仕方なくこれにしたんだからな。


菅原さん…と思いながら一口パンをかじる。
マナー悪いけど時間無くなるし、立ち食いなんて気にしてられないし。




『って辛！？』



え！？なにこれ！？辛い辛い辛い！！
え、マジで辛すぎて痛い！！！

私は急いで袋からイチゴミルクを取り出してパンを喉に流し込んだ。



『ゲホッ、辛い、辛すぎ、作った人アホ…？』

「はは、大丈夫かよ！」



西谷さんは笑ってるけどマジで。
えっ、なにこれ。


イチゴミルクと共に飲み込んだけど未だに辛さが喉に残ってる。舌がヒリヒリよりもジンジンと痛み私もう涙目。
笑い転げている西谷さんなんなの。



「おま、九条お前、面白すぎ…！」

『ッ、だったら食べて見てくださいよ！』



あまりの笑われようにイラッときてパンを西谷さんにつき出す。
西谷さんは望むところだとかぶりついて私と同じ結果に至った。

イチゴミルク渡すと全部飲まれた。おい。









「(なにあれ…間接キスとか気にしないの？)」

「(？ツッキー、次、移動教室だよ)」




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