【ハイキュー】ねえねえ、女の子は顔じゃないらしいよ。

12　被害者は貴方だけじゃない ページ17

▽



あっという間に烏野高校排球部は合宿最終日を迎え、今回の合宿のメインでもあった音駒高校との練習試合を終えた。


ーーはい、皆さん練習試合お疲れ様です。

我らが烏野高校は音駒高校に敗北したそうです。もはやどうでも良いね。


それでも、



「…A、今日の夜、時間ある？」

『研磨くん、九時くらいからなら』

「じゃあ…それくらいから」

『おっけ』



研磨くんと久しぶりにオンラインゲームする約束ができたので良かったとします、まる。

年は一年違うけど黒尾繋がりで仲良くなった研磨くん。ゲームの趣味などから気が合い、話しているうちにタメ口を許されズッ友的存在。でも研磨くんは今日のこと教えてくれなかったね。



「ばいばい、A」

『うん、またね研磨くん』



取り合えず控えめに手を振って丁度いい距離感を保ってくれるあたりどこぞのアホと違いすぎて天使に見える。

そもそもいとこの黒尾家とうちの家族は仲がいいので遠距離なのに昔からやたらと交流があり、だからその延長で黒尾と仲のいい人達ともある程度は顔見知りなので研磨くんと話してても不自然じゃない。
久しぶりに顔を見た夜久さんもおう元気にしてたかと少しの談笑、必要以上に絡まないいい兄貴っぷりホント黒尾は見習って欲しい。
山本さんになんか怯えられてる件は置いといて。


今日初対面にて「君が黒尾さんのいとこ！？」って話しかけてきた犬岡くん。彼は裏が無さそうなので彼ともいい関係を築けそうです色々と大きいけど。



「A、今度お前がこっち来いよ」

『暇があったらな』



最後の別れ際に黒尾が私のところにやってきた。
はよ行けや。



「それと、たまにはメールしろ」

『研磨くんにはしてる』

「いや俺にしろよ！従兄弟だろ！？ってかそうだお前、木兎のこと着拒したろ！」

『え、自分はされてないと思ってんの？』

「アイツすげぇ拗ねて大変だったんだぞ！赤葦が！……え待って、着拒俺もされてんの？？」

『謝っといて。赤葦さんに』

「おいちょっと待て」





・

13　実は似た者同士？→←11　感動の再会とかなにそれ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す