129 (ゲンスルー視点) ページ41
▽
確かに舐めきってはいた。
だが、油断はしていなかった。
『か、勘弁してくだちい…』
へらへらと笑いながら俺に怯える女を見て、コイツは一坪の海岸線を入手したグループの中でもカースト下位にいるのだろうと判断した。更に俺の容姿すら聞いていないとなると、ツェズゲラのグループでもガキのグループでもなく、完全に単独。恐らく、一坪の海岸線入手イベントも数合わせで参加しただけのプレイヤー。ブックにも数枚のスペルカードと飲食物しか入っていない。…こりゃ完全なるカモだ。
爆弾を取り付けて脅し、ガキグループから奇運アレキサンドライトを持ってこさせりゃ面倒な手間も省ける。まぁどうせ見捨てられるだろうが最初から期待はしていない。まぁとりあえずその数枚ある移動スペルは有難く貰っていくぜ。そういつもの三人で取り囲み爆弾を発動させた所で、やはりコイツはただのカモだったと確信。むしろちょろ過ぎて大丈夫か？と逆に心配になってしまうほどに。
それでも、最近まで姿を見なかった上にツェズゲラと組んでいる可能性もあったから一応警戒はしていた……つもりだった。
笑うのをやめた女の円に触れて初めて、俺はそれが最大の誤算だったことを理解する。
『さようなら、もう二度と会わないことを祈る』
何が起こったか、最後まで理解出来なかった。女がアカンパニーでその場から去ったのと同時に、俺達を押さえつけていた木々や地面が何事も無かったかのように元に戻る。体を拘束していたものがなくなりどさりと地面に膝をついて状況を確認すると、唯一女に触れられたバラが小さく呻く。その腕には俺が女に取り付けた筈の爆弾が同じ箇所で作動していて、オマケに両手が赤黒く腫れ上がっていた。
ーー『爆弾ついでに怪我も引き受けてくれると助かる。あと私はカード集めに興味はないので、他プレイヤーとは無関係として扱って頂きたく…』
しどろもどろに話す、クソみたいに弱そうなアイツは一体、
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未確認歩行物体(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます。まとめての返信で失礼します。しばらく更新していないにも関わらずたくさんの反応を頂きとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年11月24日 18時) (
レス) id: 859f873e93 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 読んでいく事にチートっぷりを発揮してて面白かったです！最高！ (2021年7月8日 14時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
なめなめきゃんでぃ(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて読んでいてとっても楽しかったです！番外編や次回作など楽しみにしてます！できたらで良いので書いてくれると嬉しいです！素敵な作品を書いてくださりありがとうございました！！！ (2021年4月8日 23時) (レス) id: ed253bb936 (このIDを非表示/違反報告)
猫神(プロフ) - とても面白かったです！蟻編楽しみにしています！ (2021年1月16日 0時) (レス) id: f54e673977 (このIDを非表示/違反報告)
甲賀忍者(プロフ) - 番外編で構いません！更新いつまでもお待ちしております！ (2020年11月12日 22時) (レス) id: 0e780aa7b5 (このIDを非表示/違反報告)
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