【HUNTER×HUNTER】運命とは複雑なものである。

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プレイヤーチームの内野が二人になったところで、ゴンくんがこのゲームの特殊ルールである一度限りの「バック」を宣言し、内野に戻る。戻る際に軽く声はかけたけど、多分聞こえていないだろう。戻った内野で少しだけ揉めているゴンくんとキルアをぼんやりと見つめる。

落ち着いたのか少しして、キルアがコートの真ん中に立ちボールを両手にもった。それを前に立ち、凄まじいパワーを拳にためるゴンくんにビスケさんが口元をにやりと緩めた。そのままボールを殴り豪速球を繰り出したゴンくん。そのボールを受け止めきれなかったレイザーの一番大きな念人形がコート外に吹き飛んで、その威力にプレイヤーチームが沸く。

す、すごい(小並感)。

次の狙いはレイザーか、先程のものとは比べ物にならないほどオーラを練ったゴンくんがゆっくりと拳を構える。そのパワーは強化系ならではのもの。全て身についているとは言え、家系の問題か特質系に属している私にはオーラはあってもそれほどのパワーはきっと出せない。


「スポーツ選択のミスじゃないこと？これならたっぷり時間をかけて、力を練ることができるわよ。避けた方がいいんじゃなーい？」

「…冗談だろ」


外野から挑発するビスケさんと、口で笑うレイザー。避けたら避けたで体育館の後ろが吹き飛んでしまいそうだ。ドッジボールこわい…。

そして、爆風と爆音と共に繰り出されたゴンくんのボール。しかし、そのボールを目前にしてもレイザーが避ける様子はない。まさか本当に受け止める気かと、線から少しだけ離れて様子を見守っていると、レイザーがしたのはまさかのバレーのレシーブ。完璧なレシーブで勢いを全て相殺され、上に打ち上げられたボールは天井にすら届かない。
ドッジボールが怖いんじゃなくて、この人達が怖いのか。正直ドン引きである。

ボールの落下予想地点はレイザーチームのコートの上。とった方がいいかな、と悩んでいるとヒソカがバンジーガムでボールを取り寄せた。流石抜かりない！
クッション性のルールでアウトになり、バックを宣言して再びコートに戻ったレイザー。内野だろうと外野だろうと彼がコートにいることは脅威でしかないが、バックを使わせれたことはかなり大きいと思う。

それよりも内野の3人全員満身創痍みたいだけど大丈夫かな…。



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