長編 (ページ16)

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まおさんの家につき開口一番

「頼む、少し部屋の掃除させてくれ」

そらそうだ。急に前触れもなく家に押しかけているんだもの

「ええやろ別に」

「いいわけないだろ！！！！」

「まおさん声が大きいですよ」

「くっそ！！！とわこふぉっくす！！くそが！！」

「ええから早よして下さい。玄関ぎゅーきゅーなんすわ」

towacoにかなり文句を言いながら部屋に入り掃除をしているであろうまおさんに思わず声をかける

「私、何か手伝いましょうか？」

「大丈夫！Aちゃんは絶対に俺がいいよって言うまで動かないで！！！！！！」

「まお、お前AV転がってるやろ」

「こ、転がってねぇし」

「俺手伝ってもええんやでまおくん」

「とわぽんは本当にダメ」

「えっと…俺手伝う？まお」

「フルコンさんに手伝ってもらうかな！」

「ん、ええよ何すればええんや？」

「あーじゃぁこれをそっちに…」

「おん、ほんで」

フルコンさんが手伝っている姿をずっと目で追いかけていることに気がつく

あー、やっぱり私、好きなんだな彼のこと

優しい声も、笑う顔も、全部

「…好きだなぁ」

「Aさんなんか言いました？」

「あっ、えっ、なんか喋ってました私？」

「あんまり聞こえなかったですけど…」

「あ、なら大丈夫です独り言です…」

「ほんならええですけど」

そうこうしているうちにお部屋の掃除が終わったようで入らせてもらった