その刀 ページ10
｢じゃあそれぞれ自己紹介しながら飯食おうか。｣
朔がそう一同に声を掛けると最初にわっと彼女の周りに駆け寄ったのは脇差を含む短刀達、粟田口の面々だった。
｢刀種はなんなんですか？あ、僕は秋田藤四郎です！｣
｢身長的に…脇差…打刀かなぁ…？あ、鯰尾藤四郎!!｣
それぞれ口々に、質問と名を投げかけると彼女は混乱し口先が回らなくなってきていた。
｢こら、混乱していらっしゃるでしょう。あ、私は、一期一振。粟田口吉光の手による唯一の太刀。この子達、藤四郎は私の弟達ですな。｣
丁寧に頭を下げられ畏まってしまった彼女はふと思いついたように一期一振に声をかけた。
｢一期一振さん、もしよろしければ刀を見せていただけませんか？｣
｢構いませんが…如何なさるおつもりで？｣
｢うーん…自己紹介…の、延長戦…です!!｣
形容しにくかったのかたどたどしくだが彼女が答えると一期一振は刀を差し出した。
するとおもむろに彼女は立ち上がり声をかけた。
｢皆様!!私の本体はこのナイフですがここで見てもらいたいことがあります。｣
｢手品でもすんのか!?｣
｢なんでいちにいの刀を？｣
｢まぁ見ててくださいって♪｣
そう言い彼女は一期一振の刀をじっと見つめたあとパンっと手を叩き願うように力を込めた。
神である刀剣男士達には見えずともその神力が彼女の前に集まっているのがわかった。
｢なっ…刀が…｣
｢この形、いちにいの刀です!!｣
一期一振の刀の隣に並べられた様に現れたのは全く同じ形の刀、最も色は濃い緑色だったが形や細い飾りまで、全てが同じだった。
｢私はこのように刀の形を変えられます。恐らく、私の過去に関係があると思うのですが、今日のような満月の日には似合いませんので、この話はのちのち。刀種は何にでもなれますが…とりあえず短刀ですかね!!｣
周りからは歓声が上がり次々と自己紹介と自分の刀を真似てくれとの声と顔合わせが進みついに最後、残るは三条のみとなっていた。
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ミューゼス(プロフ) - 菜なさん» そう言って頂けて本当に嬉しいです！更新は遅いですがゆっくりお待ちいただけると嬉しいです！ (2018年5月13日 13時) (
レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)
ミューゼス(プロフ) - ジョーカーさん» 了解です！早いうちに出してみますね♪リクエストありがとうございます！ (2018年5月5日 21時) (レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)
菜な - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2018年4月15日 21時) (レス) id: ab26f7e6e4 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー - すみません。キャラのリクエスト良いですか？出来ればで、陸奥守吉行か岩融を書いて欲しいです！既に書いていたらすみません。更新楽しみに待ってます！ (2018年4月14日 19時) (レス) id: fd426a3898 (このIDを非表示/違反報告)
ミューゼス(プロフ) - Aliceさん» ありがと！テスト終わったから更新しまくるよー！受験ラストスパート？ファイト!! (2018年3月10日 0時) (レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミューゼス | 作成日時：2018年2月13日 4時
