対殺せんせー用ナイフが顕現しました。〜第1章〜

顕現 ページ5

｢わたしの名前は対殺せんせー用ナイフです!!まぁホントはナイフだけじゃなくて、他の武器の形にもなれちゃうんですよ？今からおよそ200年前、……地球を救う使命の元、生まれました！｣


光の中から薄く目を開け微笑む“少女”。
刀剣より生まれるのは男士のみ。誰にも聞いたことがなく、見なこともない、刀剣女士が目の前に顕現した。


｢…あれ、烏間先生…？｣


固まる朔と山姥切を気にかける様子も無く朔に駆け寄るその付喪神。


｢残念だがお前が重ね合わせているその先生とやらとは違う。俺は朔、烏間朔だ。この本丸の審神者で今日からお前の主にもなる。よろしくな!!で、こいつは俺の初期刀、山姥切国広だ。仲良くしてやってくれよ。｣


｢へ…アルジ？えっと…ハニワ？えっ??って苗字も烏間でそっくりさんとかまさか烏間先生の御子孫だったりして!!｣


表情をコロコロと変えて混乱を楽しむようにカラカラと笑っている彼女に山姥切は少なからず苦りきった顔だ。また騒がしい奴が増えた、と。


｢えっと、山姥切さん!!ハニワって大昔の人形ですよね、それが朔さんに何が何なんですか!?｣


｢なっ!!近い!!｣


｢わっ!!ごめんなさい…。｣


刀であった過去と男性の審神者の元で戦う刀剣男士には些か刺激の強い刀剣女士、ここに顕現。

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