想い ページ28
その日2人が分かれると三日月は急いで文を書き出したり香を炊き花を添え三条の部屋はこれはこれはの大騒ぎだった。
「やっとかぐやにふみをしたためるのですね!!」
「どれ、厨に赤飯用の小豆があるか聞いてこよう。祝言は任せてね。」
「なっ…お主ら、そう冷やかすでない!!
俺はただ…少し己の欲に逆らえなかっただけなのだ。」
「それで良いのです、三日月。どれ、刀同士でもやや子に会えのでしょうか?」
「小狐!!かぐやに俺は無理をさせん!!やや子など…やや子は…」
「がっはっは!!顔が赤いぞ三日月!!どれ、俺と今剣が届けてやるとしよう!!のう今剣!!」
「はい!!あさいちばんにびゅーんっとわたしてきますよ!!」
そんなのが昨日の夜の三条達。
そして今はその翌朝。岩融と今剣は早速かぐやの部屋の前にいた。
「いくら仲間といえ寝ている女子の寝ている部屋に入るのは無粋だからな。待っておこう。」
「そうですね!!ん…おとが…?あ、かぐやがおきましたよ!!おはようございます、かぐや!!」
そういって今剣が勢いよく障子を開けると髪をとかしていた櫛を投げて驚くかぐや。
「三日月からの文だ。では、俺達はしかとこの役目、果たしたので帰るとするぞ!!」
頭が覚醒しきっていないかぐやがそれを受け取ると颯爽と2人は三条部屋へと帰っていった。
「お花に…いい匂い。文って…ん?」
達筆すぎる文。彼女が読めるものではなかった。
「律…これ翻訳して…?」
「了解です!!…これは!!
悪戯な波のように付いては離れ、そのように私の心を弄ぶのはあなただけでしょう…
こっ…恋文…です!!」
しばらく固まっていたかぐやだったが次には顔を真っ赤にして部屋を転げ回っていた。
「こら!!朝から1人で何でそんなに騒がしいんだい!?…それは?」
様子を見に来た歌仙に興奮真っ只中の中状況と恋文のことを話すとそっと香をかぐやに渡して言った。
「文をもらったのならすぐに返すのがしきたりだ。…もちろん、君が三日月さんに気があるのならね。この香を焚いて匂いを紙につけてから…僕に渡して。届けてあげよう。」
「は…い。」
それから朝餉も忘れて返しの句を作りそれがいくらか続いたかぐやの返しの句。
そこに句はなく
「私を好きでいてくれるのなら、直接伝えて欲しいです。
夜、私の部屋に来てください。」
そうとだけ書いて、いつものように歌仙に渡した。
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ミューゼス(プロフ) - 菜なさん» そう言って頂けて本当に嬉しいです!更新は遅いですがゆっくりお待ちいただけると嬉しいです! (2018年5月13日 13時) (レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)
ミューゼス(プロフ) - ジョーカーさん» 了解です!早いうちに出してみますね♪リクエストありがとうございます! (2018年5月5日 21時) (レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)
菜な - 面白かったです!更新頑張ってください! (2018年4月15日 21時) (レス) id: ab26f7e6e4 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー - すみません。キャラのリクエスト良いですか?出来ればで、陸奥守吉行か岩融を書いて欲しいです!既に書いていたらすみません。更新楽しみに待ってます! (2018年4月14日 19時) (レス) id: fd426a3898 (このIDを非表示/違反報告)
ミューゼス(プロフ) - Aliceさん» ありがと!テスト終わったから更新しまくるよー!受験ラストスパート?ファイト!! (2018年3月10日 0時) (レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミューゼス | 作成日時:2018年2月13日 4時