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捕らわれの瞳 ページ14

かぐやの速さの謎が解けないまま数日が経った。
が、特に変わることなく彼女はだんだんと本丸に馴染んでほとんどの者とあだ名や呼び捨てで呼び合う仲になっていた。

主に一人を除いて。




「あ、三日月さま!!ナイスタイミング!」


「なっ…なゐす…?」


「あぁ、いい所にって意味です!!今歌仙さんが作ってくださったお菓子を配っているので、ひとつよろしければ。三日月さまを見つけるのに苦労してしまって…最後の2つです。」


「おぉ頂こう。あぁ、いくないくな。ほらかぐや、おいで。最後の2つとは俺とお前のだろう?」


「はい。隣に座っていいんですか?」




隣を軽く叩いて座れと催促する三日月に逆らわずに座り気まずそうに足を動かして遊ぶかぐや。
三日月はかぐやに避けられていると感じていた。実際早い方に言葉を交わしたとは言えそれ以来彼が話しかけると縮こまり新撰組の連中にどうも取られてしまうだ。




「うん、うまい。かぐや、、、かぐや?」


「月…ころ…せん…せ…わた…わたし…」




横から三日月を覗いていたのだろう。かぐやの瞳の三日月は水面のように揺らぎ肩は荒く揺れていた。
彼にはどうするのが妙案なのか全くわからず、兎にも角にもと優しく両手で彼女の頬を包んだ。




「かぐや。気を確かに持て、ここは本丸でお前の主は朔。そして俺は…三日月宗近。」


「!!」




彼女の頭に過ぎってきたものを三日月が理解することはできない。が、しかし自分の瞳の三日月が彼女を過去に縛っていることは感じていた。




「ごめっさい…私まだまだですね…昔を吹っ切れてない。」


「よいよい。ここに慣れてお主を染め直したら良いのだ。…俺に染まってくれれば良いのだがなぁ。」


「三日月さまに、染まる?」




眉をひそめて首を傾げるかぐやの頬を愛おしそうに撫でる三日月。



「わかるまで、誰にも染まるでないぞ?」


「??」


「みっ三日月!!かぐや!!一大事だ…」




2人の静かな時間を裂くように全力で走ってくるある刀剣男士、へし切長谷部。

持ち前の機動でいつも本丸内を駆け回っているがどうも様子がおかしい。血相を変えていて顔つきも深刻そうだ。




「長谷部さん!!どうかしたんですか?」


「一大事だ…新たな敵が出現して…」


「新たな敵、とな。」


「第1部隊、全員重症。」


「!!」

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ミューゼス(プロフ) - 菜なさん» そう言って頂けて本当に嬉しいです!更新は遅いですがゆっくりお待ちいただけると嬉しいです! (2018年5月13日 13時) (レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)
ミューゼス(プロフ) - ジョーカーさん» 了解です!早いうちに出してみますね♪リクエストありがとうございます! (2018年5月5日 21時) (レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)
菜な - 面白かったです!更新頑張ってください! (2018年4月15日 21時) (レス) id: ab26f7e6e4 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー - すみません。キャラのリクエスト良いですか?出来ればで、陸奥守吉行か岩融を書いて欲しいです!既に書いていたらすみません。更新楽しみに待ってます! (2018年4月14日 19時) (レス) id: fd426a3898 (このIDを非表示/違反報告)
ミューゼス(プロフ) - Aliceさん» ありがと!テスト終わったから更新しまくるよー!受験ラストスパート?ファイト!! (2018年3月10日 0時) (レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミューゼス | 作成日時:2018年2月13日 4時

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