驚き ページ45
かぐやが三日月に手を引かれ本丸に帰ると短刀達がわぁっと歓声とともに飛び付き他の者達もわらわらと集まりかぐやの帰還を喜んだ。
｢いち兄!!お守り本当にありがとう!!本当に…感謝しきれないよ!!｣
｢ははは、役に立って本当によかったよかぐや。あの時素直に受け取ってくれたから良かったけれども内心ヒヤヒヤしていたんだよ。｣
苦笑を浮かべる一期一振、かぐやはそれでも感謝の言葉を重ねて言った。
｢ほらほらそこに溜まってないで、今日はかぐやの復帰祝いだから夕餉も豪華だよ!!｣
エプロンで手を拭きながら出てきた燭台切に触発されてかぞろぞろと男士達は本丸の中へ吸い込まれていく。その一団の中にかぐやも倣い引き込まれて行った。
豪華な夕餉はたちまち宴になり、さらに熱気も増してどんちゃん騒ぎ。
朔が遅れて帰ってきて明日の早朝の予定を口うるさく言っても多数が聞き流すような状況だった。
かぐやはなるべく均等に全員を回り謝罪と礼を含めたこの時代の話に花を咲かせていた。
｢三日月、お待たせ。｣
｢構わん構わん、じじいは気が長いからな。それかぐや、回るのに疲れたであろう？｣
｢それなりに人数いますもんね。｣
三日月の隣にゆったりと腰を下ろして三日月に酒をつぐ。
いつもよりも飲んでいるであろう量が少ない彼の行動にかぐやは少し引っかかった。
｢あの…もしかして私に沢山霊力を分けてもらったから…霊力不足とか!?｣
｢それは違うぞかぐや。俺は今日はちと飲めぬ用があるのでな。｣
｢そんな大きな動きあります？｣
｢ないぞ？だがな、この時代は大変おもしろくてな、様々なことを学ばせてもらったぞ。｣
三日月はそういうが早いかすくっと立ち上がりその場にいた者達の視線を集めた。
｢皆の者、今宵皆に証人になってもらいたい。かぐや、少し良いか？｣
改まって三日月が全体に向けて声をかけた分、彼へと視線が痛いくらいに刺さる。その中でかぐやは言われた通りにするしかすべはなかった。
｢どうかしたんですか…？｣
｢かぐや、ちと目を瞑れ。｣
｢？…何？｣
訝しげな顔をしたまま言われたように目を瞑るかぐや。
次の瞬間、その様子を見ていた他の刀剣男士達は息を飲んだ。
｢かぐや、これを受け取ってくれないか？｣
どこで覚えたのか、かぐやに跪き小さい箱を開ける三日月。
｢俺と結婚して欲しい。｣
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ミューゼス(プロフ) - 極・吹雪姫さん» 全作品にコメント頂きありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年5月12日 18時) (
レス) id: 8be0659255 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - みゅーぜす＞ワンコ女子の力作見ましたわ！！表クール（？）で裏ワンコ！！発想、展開、誤字はあっても、長く続けられる強さ。だからこそできた作品でしょう。（ちなみに暗殺教室→カルマ、有希子 黒バス→伊月が好きよ？ (2019年5月7日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミューゼス | 作成日時：2018年8月29日 18時
