提案 ページ41
｢何？せんせーどうかしたの？｣
｢俺…？｣
霊力を大量に消費しそろそろ体にも支障をきたし、山姥切国広に支えられながら朔も前に出る。
｢貴方方は未来からおいでなのですからこの教室が3月には否応なしに終わることをご存知ですね？｣
知ってるも何も自分自身でその心臓を貫いたかぐやは当然というかのように頷いた。
｢かぐやさんはもはや暗殺教室にいなくてはならない存在です。どうでしょうか、あと数ヶ月この時代に留まって生徒としてひととき過ごしてみるのは｣
｢ダメだ。その話は俺が許可できない。｣
被せ気味に拒否する朔に生徒達は顔を青くした。この人が首を縦に振らない限りかぐやと過ごすことはできない、彼らもそれをわかっているのだ。
｢何故かお聞きできますか？｣
｢1つ目、さっき言った通り俺達の使命は時間遡行軍を撃退すること。だからこの時代に留まり時間の摩擦を増やすことは本分に背くことになる。2つ目、本当に送られる歴史を変えることになるから。これは最もダメなことだ。この時代にかぐやがこうして生徒として過ごすことはあまりにもリスキーだったんだ。｣
｢…｣
どうやら誰か似で頑固一徹のような一面を見せる朔に閉口する生徒達。
｢かぐやさん、あなたの意見も聞かなくてはなりません。どうですか？｣
｢私は…本丸に、元の時代に戻ります。｣
｢何でっ!!｣
｢こうしている間にも触手を振り回している敵がどこかの時代で暴れ回っているかもしれない。それを止められるのは私しかいないの。私が戦わないと歴史が変わるかもしれないの。みんなと過ごした時間、ずっと忘れないよ？｣
再び涙を零す生徒達に強く抱き着くかぐや。
此の身がいなくなっても生徒達の傍に一生お仕えする幸せな未来、過去の思い出を思い描きながら名残惜しそうに三日月の元へと舞い戻った。
｢帰還は明日の日の出の時刻にしよう。かぐや、準備はしておくから別れの準備、してきな。｣
｢わかった、朔さん。｣
あと1時間もしないうちに日が沈み出す。
知らないうちに空はあまりにも綺麗に澄み渡っていた。
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ミューゼス(プロフ) - 極・吹雪姫さん» 全作品にコメント頂きありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年5月12日 18時) (
レス) id: 8be0659255 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - みゅーぜす＞ワンコ女子の力作見ましたわ！！表クール（？）で裏ワンコ！！発想、展開、誤字はあっても、長く続けられる強さ。だからこそできた作品でしょう。（ちなみに暗殺教室→カルマ、有希子 黒バス→伊月が好きよ？ (2019年5月7日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミューゼス | 作成日時：2018年8月29日 18時
