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ページ31

「時間遡行軍だ。」




クラスメイトに手を引かれて引き下がったかぐやは自分たちに刃を向ける触手の異形の怪物を見つめて確信したように呟いた。




「これが前あの本丸の人達が言ってた!?」


「…間違いない!!私…わかるの!!」




混乱しているかのような声色だがどこか確信したかのように雷の音に負けじと声を張るかぐや。
その様子に反応したかのように三条の刀達が生徒達を守るかのように遡行軍との間に飛んで入り警戒する。




「はてさて、この異形共を斬ろうとすれば私達は熱でひん曲がってしまいますが…主がすぐ側で手入れの準備万端で控えてくださっているらしい。さてと、では踊りますか……三日月はかぐやを!!」


「狩られたいのはどいつからかなぁ!」




次々と無謀な敵に刀を振るい出す三条刀達、そんな中で三日月はかぐやに駆け寄った。




「かぐや…よかった…。生徒達と教師殿方もよく無事だった。」




勢いのあまりかぐやに抱きつきそうだった三日月だがぐっと堪えたように刀を強く握り直し大きく息を吐いた。




「三日月さん、この状況はどういうことでしょうか?」


「細かい説明は俺の口からはできぬが…妖教師殿、こ奴らの目当てはお主ではなく、生徒達だ。お主を殺す最大因子の生徒達を殺して、お主を生き残らせようとしておるのだ。」


「なんでそんなことっ!!」


「人の子よ、教えてやろう。奴らの狙いにとって、お主らがいると不都合なのだ、だから殺そうとしておる。わかるか?」




至極当たり前のように話す三日月に教師達は相槌を打ち、生徒達は首を捻った。




「暗殺対象になってんのよ、あんたらは。」


「ビッチ先生…」


「して、俺らはここにいる誰一人ここで死に絶えることを良しとしない。」


「三日月さん、あれは、時間遡行軍…ですか?」




頭を抱えながらひとまず歩みを止めた生徒達の中でふとかぐやが声を上げた。咄嗟に出てきた時間遡行軍という確信は、彼に聞けばわかると思ったのだ。




「そうだ。…かぐや…まさか…」


「…まだ分かりません…思い出せません!!けど…!!」




目を見開く三日月と確信から眠っている記憶に糸のように細い光が射したような感覚に襲われるかぐや。




「頼む思い出してくれ…この戦、かぐやがいなくては勝てぬのだ!!それに…もう…俺は…」




かぐやの頬を両手で包み込み何か限界を迎えたように彼女の肩に頭を預ける三日月。

かぐやの髪飾りが揺れる。

「私…は…」

声→←落ちた火蓋



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ミューゼス(プロフ) - 極・吹雪姫さん» 全作品にコメント頂きありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年5月12日 18時) (レス) id: 8be0659255 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - みゅーぜす>ワンコ女子の力作見ましたわ!!表クール(?)で裏ワンコ!!発想、展開、誤字はあっても、長く続けられる強さ。だからこそできた作品でしょう。(ちなみに暗殺教室→カルマ、有希子 黒バス→伊月が好きよ? (2019年5月7日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミューゼス | 作成日時:2018年8月29日 18時

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