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かぐやという名の刀は ページ37

「触手持ちは私が相手だよ!!かかってこい!!」




声を張り上げて遡行軍の視線をかっさらうかぐや、危険そうに見えるが痛々しい傷を感じさせないように軽やかに飛び回る。




「おっそ…」




触手からの攻撃を鮮やかに交わし銃や刀を顕現させては消しを繰り返し、確実に数を減らして行った。




「朔さん、今戦ってる人達って、全員何かしらの刀なんですよね。」


「ん?あぁ、古い奴らだと…源義経公とか、この時代に有名なのは織田信長とか豊臣秀吉、徳川将軍家…新撰組の刀とかか。この時代に来てから新しい刀剣男士を迎えてないからムラはあるけどだいたい日本に刀という武器だできた時代全て網羅しているはずだ。…かぐやのことか?」




無言で頷く生徒達への返答に戸惑う朔。
はたして素直にその手に握るナイフだと言えば…新たな混乱を生みかねない。




「かぐや本人が言わなかったってことでシークレットにさせてくれ。本人の中でデリケートな項目なんだ。ひとつだけ言えるとしたら…この時代で1番有名な暗殺者が使っていたんだ。」


「…なるほど。朔さん自体は把握しているのですか?」


「勿論だ。」


「じゃあ答え言わないから質問。喋り方とか服装とかさ、関係あんの?」




意地悪そうにニヤケながら聞く赤髪の少年。
相当頭がキレるらしくいきなり鋭い質問が飛んできた。




「あると言えばあるな。刀は1度鍛刀されてからそれぞれ違う道を歩みながら時間を過ごす。炎に焼かれ再刀されたり、磨かれたり。その全てがあいつらを作ってるんだ。」


「ふぅん…そっか。」




納得したかのように再び身を守ることに集中し出す少年を見て朔も再び戦場へと目を移した。


相手の触手だの攻撃だのを巧みに避けて続け様に斬撃を浴びせるかぐや。人間離れした速さで縦横無尽に駆け回る。
教室内では見せたことの無い身体能力、彼女はこれまでに強大な力を隠していたのか、と生徒達は目を見張る。

しかし相手はこの遡行軍の群れの総大将一群だったらしく、次々に刀剣男士が戦線離脱をしていく。
一人一人に一目散に駆け寄り血相を変えてひとまず霊力を流し込み応急処置を取り出す朔。
刀を振るう者の数は減りだし遡行軍も、刀剣男士達も満身創痍と言ったところだ。減り方は遡行軍方が圧倒的に早い。けれども此方にとって痛手なことは変わらない。

その中でかぐやも多数の敵を1人で受け持ち、じわじわと痛手を負っていた。




「結構痛いんだけど…」

守るために(微グロ表現注意)→←正体



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ミューゼス(プロフ) - 極・吹雪姫さん» 全作品にコメント頂きありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年5月12日 18時) (レス) id: 8be0659255 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - みゅーぜす>ワンコ女子の力作見ましたわ!!表クール(?)で裏ワンコ!!発想、展開、誤字はあっても、長く続けられる強さ。だからこそできた作品でしょう。(ちなみに暗殺教室→カルマ、有希子 黒バス→伊月が好きよ? (2019年5月7日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミューゼス | 作成日時:2018年8月29日 18時

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