最強が土下座してきた

＊五条悟の奇行 ページ5

＊





「A！怪我してないか！？顔とか！腕とか！」


『うん、大丈夫。ありがとう』






『あ、お財布部屋に忘れた。ジュース....』


「....！！俺の金使え。自販機ごと買うか』


『.......いや、それはいい』






「これ！Aが好きなキャラクターのストラップ！
店にあるやつ全部買い占めてやったぜ」


『うん、ありがとう。返してきな？』






五条....頑張り方間違えてないか....？？



望んでた訳ではないけどさ、ほら、

頭撫でるとか、壁ドンとか、顎クイとかさ

そっち系くるかと思って身構えてたら.......






「A、なんかスカート短くね？？」






これじゃタダの親バカやん！



怖いよ！君！ついこの間までいい距離保ってた同級生！
それが今や金を振りかざす生粋の親バカ！！






....まぁ、家柄が家柄だし

あまりこういう経験がないのかもしれない






それにしても....







「なぁ！傑！今のアプローチ何点だ！」


「まぁ、3点かな」


「....は？？？？？？？？」






なんか五条が今までになくピュアで心が痛い



女の子の話を聞いたことがないから
今まで彼女の類いはいなかったのかもしれない

その反動だろうか、17歳とは思えないピュアな恋愛を
していらっしゃる....



このままピュアな五条をただ見てるのも可哀想よね






『五条』


「お！なんだ！A」





私が呼びかけると光の速さで振り向く目の前の男

飼い犬かよ



とりあえず、






『頑張り方、間違えてるかも』






自分で言うのはなんだが、私はハッキリ言う方だと思う

何事も濁すのは相手に失礼だから



しかし、今回ばかりはよろしくなかったようで






「....え」





五条の顔が一気に天から地へと変わった


そして、教室の隅まで歩き、体育座りをして
床をなぞっている





いや小学生かよ！！！！！






「おい、授業始めるぞ。....悟は何をしている」


「ﾌﾟﾌﾟﾌﾟﾌﾟｯｯ先生、今はそっとしていてあげて」


「ヒー！笑いとまんねーwww」






＊

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